金融ってなあに? - 近年の企業買収から見る金融とそもそもの基礎知識 (1: 導入)
(注) この記事は2005年10月27日の記事の再録です。
さて、昨日、といいながら、時計を見るともう一昨日になってしまったのですが、
私の上司様と私とで、大東文化大学の臼杵教授に呼ばれて
学生さんの前で講義をする機会をいただいたのです。
本来ならば、うちのオーナーが
「起業とは」
という話をするのが一番今時の学生さんに対して訴えかけるものが強いと思うものの、
いろいろと忙しい事と、臼杵教授の後輩にあたる上司様がいってもまぁ大丈夫だろうという事で
私も鞄持ち兼プレゼンの情報の補足説明をする、というかたちで90分の講義をさせていただきました。
まぁ、といっても、二人で出来る話と言えば、最近の企業買収というホットな話を
交えながらも、金融ってなあに?という学生さんに、金融って、というお話をして
今後の就職活動に役立ててもらえれば、という感じにしかならないのですが、
ちょうど、ねたをしっかり練り返せば、ここの「お金について思うあれこれ」の、
超基本というべき、金融機関ってそもそも何者で、株って?という話にフィットしそう、
ということで、90分話しっぱなしだった上司様の話を再構成して、
タイトルのようなことをご説明出来ればなぁ、なんて思ってます。
では、始めましょうか。
まずは、東京都港区六本木6丁目に巨大にそびえ立つ、六本木ヒルズ森タワーにテナントとして
入っている企業に目を向けてみましょう。
上から地上最強の金融機関ゴールドマンサックスに、今年前半の時の人堀江氏の率いる
ライブドア、米系投資銀行の雄であるリーマンブラザーズ、ヤフーに、村上ファンドこと
M&Aコンサルティング、そして、今をときめく楽天と、今年の新聞の一面を賑わせた面々と
それを陰となり日なたになり支えた金融機関が入っている事がわかります。
ちなみに、この六本木ヒルズのタワーですが、1フロアーの面積が都心の高層ビルでも
広く取られている事もあり、テナント料を払い、またそれぞれに独立したエントランスまで
取っている事から、ここのテナントであるためのコストだけでも膨大な額が必要になるはずですが、
彼らは、それを払ってもなお、収益を上げ続けている訳ですから、ここだけを見れば
個人では実感出来ない「景気の回復」はこの界隈だけは肌で感じているのだと思います。
さて、これら企業のうち、ゴールドマンサックスとリーマンブラザーズ、そして村上ファンドを除いた各社、
彼らの会社の歴史としてはまだ10年も無い、急速に成長を遂げた企業という意味でも
共通点があるのですが、誤解を恐れずに言えばそれ以上に彼らの成長の原動力と、目標という意味でも
共通点が見られるのです。それは、会社の時価評価総額の極大化、といわば、会社の株価(の総額)が
どれだけ大きくなるか、というものです。細かい事は次回以降にまわすとしても、そのために
彼らは、様々な業態の企業を買収して別業種への参入するための時間とノウハウを買い、
企業グループの中での相乗効果を最大に生かして企業としての価値を高めて株価を上げるように
しているのです。また、そういった買収などにはゴールドマンサックスやリーマンブラザーズ、
そして日本の銀行や証券会社が表となり裏となり様々な形で関与して、これらの買収を成功させて行き、
その成功報酬などを収入としているのです。
そこには、5000億円という、見た事も無い額の金銭が右から左に流れて、会社を売った買った、
乗っ取った乗っ取られた、という経済戦争が繰り広げられ、その勝者がさらに富めるものになって行くのです。
でも、そんな手の届かないところでの起こる、新聞やテレビの上でのエンターテインメントのような
出来事も、そもそもは私たちの銀行での預金や、生命保険などがないとまずは始まらない、というところから
話をはじめて行きましょう。
さて、昨日、といいながら、時計を見るともう一昨日になってしまったのですが、
私の上司様と私とで、大東文化大学の臼杵教授に呼ばれて
学生さんの前で講義をする機会をいただいたのです。
本来ならば、うちのオーナーが
「起業とは」
という話をするのが一番今時の学生さんに対して訴えかけるものが強いと思うものの、
いろいろと忙しい事と、臼杵教授の後輩にあたる上司様がいってもまぁ大丈夫だろうという事で
私も鞄持ち兼プレゼンの情報の補足説明をする、というかたちで90分の講義をさせていただきました。
まぁ、といっても、二人で出来る話と言えば、最近の企業買収というホットな話を
交えながらも、金融ってなあに?という学生さんに、金融って、というお話をして
今後の就職活動に役立ててもらえれば、という感じにしかならないのですが、
ちょうど、ねたをしっかり練り返せば、ここの「お金について思うあれこれ」の、
超基本というべき、金融機関ってそもそも何者で、株って?という話にフィットしそう、
ということで、90分話しっぱなしだった上司様の話を再構成して、
タイトルのようなことをご説明出来ればなぁ、なんて思ってます。
では、始めましょうか。
まずは、東京都港区六本木6丁目に巨大にそびえ立つ、六本木ヒルズ森タワーにテナントとして
入っている企業に目を向けてみましょう。
上から地上最強の金融機関ゴールドマンサックスに、今年前半の時の人堀江氏の率いる
ライブドア、米系投資銀行の雄であるリーマンブラザーズ、ヤフーに、村上ファンドこと
M&Aコンサルティング、そして、今をときめく楽天と、今年の新聞の一面を賑わせた面々と
それを陰となり日なたになり支えた金融機関が入っている事がわかります。
ちなみに、この六本木ヒルズのタワーですが、1フロアーの面積が都心の高層ビルでも
広く取られている事もあり、テナント料を払い、またそれぞれに独立したエントランスまで
取っている事から、ここのテナントであるためのコストだけでも膨大な額が必要になるはずですが、
彼らは、それを払ってもなお、収益を上げ続けている訳ですから、ここだけを見れば
個人では実感出来ない「景気の回復」はこの界隈だけは肌で感じているのだと思います。
さて、これら企業のうち、ゴールドマンサックスとリーマンブラザーズ、そして村上ファンドを除いた各社、
彼らの会社の歴史としてはまだ10年も無い、急速に成長を遂げた企業という意味でも
共通点があるのですが、誤解を恐れずに言えばそれ以上に彼らの成長の原動力と、目標という意味でも
共通点が見られるのです。それは、会社の時価評価総額の極大化、といわば、会社の株価(の総額)が
どれだけ大きくなるか、というものです。細かい事は次回以降にまわすとしても、そのために
彼らは、様々な業態の企業を買収して別業種への参入するための時間とノウハウを買い、
企業グループの中での相乗効果を最大に生かして企業としての価値を高めて株価を上げるように
しているのです。また、そういった買収などにはゴールドマンサックスやリーマンブラザーズ、
そして日本の銀行や証券会社が表となり裏となり様々な形で関与して、これらの買収を成功させて行き、
その成功報酬などを収入としているのです。
そこには、5000億円という、見た事も無い額の金銭が右から左に流れて、会社を売った買った、
乗っ取った乗っ取られた、という経済戦争が繰り広げられ、その勝者がさらに富めるものになって行くのです。
でも、そんな手の届かないところでの起こる、新聞やテレビの上でのエンターテインメントのような
出来事も、そもそもは私たちの銀行での預金や、生命保険などがないとまずは始まらない、というところから
話をはじめて行きましょう。
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