transrec と zapier で留守番電話をちょっとだけ使いやすくする
スマートフォンの時代ですが、なんだかんだで電話で話すということは多いですし、電話を取り損ねて留守番電話を聞く、ということも普通に毎日起こることでもあるかと思います。
でも、留守番電話にメッセージがある、とだけ残っていて、いちいち聞いて、折り返す、って結構手間ですよね。もし留守番電話に残ったメッセージを手元で一読して、理解したうえで折り返せたら、と思った事、ありませんか?
って、REST API を使って何かするって、だいぶプログラムから離れた私を含めた普通のユーザーにはちょっと厳しいですよねぇ。でも、せっかくあるのだから使ってみたい、ですよね。。。
これを使って、transrec で受け取った留守番電話メッセージの文字化したものをスマホの通知として表示できると会議中とかにちらっと見られていいよね、と思ったりするのですが、ifttt には二つのウェブサービスをつなげる、という大前提がある上、ウェブサービスからの Ping からパラメーターを拾い出して、それを元にデータを取りに行く、というような器用なものはなさそう(Samsung ARTIK Cloud が出来そうな、でもSamsung Account を作るのに個人的な抵抗感があったり(汗))。実際の流れを整理するならば
更に言えば、実は有料サービスだけあって、パワフルなことが出来るんです。
そうすると、上記のやりたい3ステップが実現可能なのです!
あとは、Zapier の指示に従って設定していくのですが、最初にping される(catch hook)のか、それとも自分からget/post してパラメーターを取り出す(retrieve poll)のか、という選択があるので、ping される、と選ぶことで、Ping する先となる URLが提示されます。このURL をtransrec の API 情報にある Ping 先にコピペして設定します。
さて、そうすると、Zapier がこのURL へのPing が来るのを待ってくれますので、自分で留守番電話メッセージを吹き込みましょう。「これはテストです。」ですかね。
すると、Zapier がPing を受けて、recordid や from といった、留守番電話を入れた通話情報とその変数名とを認識したら大成功です。画面も次のaction の作成に移動します。
必要になるパラメーターは recordid とtransrec のサーバーが求めてくる個人認証(SIDとToken)ですので、recordid は Trigger で手に入れたパラメーターであるrecordid が引用されるように設定し、個人認証は適切に入力することになります。
設定が終わると、またテストになりますので、実際に動かしてみると。。。うまくいけば先ほど吹き込んだ「これはテストです」が文字になって表示されます。
設定が終わってテストすると。。。手元のスマートフォンの Pushover に先ほど留守番電話メッセージを入れたときの電話番号と「これはテストです」という通知が表示されていませんでしょうか。そうしたら、設定成功です。
ちなみに、Pushover はアプリを一回ダウンロードするときにコストが掛りますがそれで費用は発生しないので、ifttt や Zapier を使って使い倒せるいいおもちゃです。ですが、ここを無料で、と思うと、ifttt ならば if notifications という ifttt のアプリを入れれば実現可能ですし、Zapier にも Notify My Android というアプリを入れることでアンドロイド系スマートフォンならば通知可能、Pushwoosh というものもあるようですが通知を受けるだけならば無料っぽい、ようです。
また通知を投げるだけでなく、音声データを取り出して、文字情報もファイル化して自分の使いやすいクラウドストレージに投げ込んでしまうことで、音声データと文字起こししたファイルの保存、と言う使い方も出来るかもしれません。
Zapier について、ひとつだけあるとすれば、2 step までのZap は無料で(ただし、そのアクションを月に起動できる回数は100回、頻度にも15分に一回、動かせるZap も 5つまで、という制限がありま)すが、3 steps 以上の Zap を動かすには月20米ドル、年額一括で 200米ドルの費用負担がある、ということでしょうか。有料サービスを元々使っているところにこれを追加するならば抵抗感はないのですが。。。ねぇ。
とはいえ、本当に使う人のアイデア次第でいろいろ拡張できるって、面白いですね。
でも、留守番電話にメッセージがある、とだけ残っていて、いちいち聞いて、折り返す、って結構手間ですよね。もし留守番電話に残ったメッセージを手元で一読して、理解したうえで折り返せたら、と思った事、ありませんか?
留守番電話メッセージを文字化するサービスとは?
留守番電話に残されたメッセージを文字にして音声データと一緒にメールに送ってくれるサービス、というと、最近だとソースネクストさんのスマート留守電とこの秋登場の iOS 10 の新機能、iCloud Voice Mail が有名ですが、もう一つ、面白いクラウドサービスとしてご紹介したいのが、transrec です。2014年からサービスを提供しているので、ご存知の方もいると思いますが、電話会社の留守番電話の置き換えとなるよう、ユーザーごとに固有の電話番号を設定してそこに電話転送することで着信電話のメッセージを受け取るようにしながら、預かったメッセージを文字化し、またmp3 にしてメール配信する、というサービスです。値段も月300円(と消費税)と、電話会社の留守番電話サービスと同じです。transrec のユニークなところ
transrec はバックボーンにクラウドサーバーを使っていることから、預かったメッセージや文字化した情報を REST API を使って呼び出すことが可能です。メールで配信しているのもその一環、なので、APIを開放してくれているというのはとてもユーザーフレンドリーですね。Ping 配信してくれるので、留守番電話メッセージがクラウドに収められた時にPing で通知してくれる、なんてアクションのキッカーまでついてくる。これは何かやってみたい!って、REST API を使って何かするって、だいぶプログラムから離れた私を含めた普通のユーザーにはちょっと厳しいですよねぇ。でも、せっかくあるのだから使ってみたい、ですよね。。。
Zapier: ウェブサービス連動サービスで IFTTT の対抗馬
ifttt の限界/Pushover さいこー
お気づきの方も多いと思いますが、結構私、ifttt のサービスを好き好んで使っています。例えば、「Youtube でお気に入りをクリックする」(if this)と自動的に「動画の記事をアップしてくれる」(then that)、ことで、このようなテニスのホットショットを紹介するウェブサイトを日々更新していく、という具合に、この ifttt は二つのウェブサービスを(unix の二つのコマンドをつなげるpipe のように)繋げるサービスです。これを使って、例えば午前5時半時点のYahoo! Weatherの東京の一日の予報を Pushover というスマートフォン上の簡単な通知として表示するアプリを経由して表示させたり、午前7時の円・ポンド相場をこれまたPushover に表示させる、という、いちいちメールやウェブを立ち上げなくともチェックできるようにする、ということが可能になります。これを使って、transrec で受け取った留守番電話メッセージの文字化したものをスマホの通知として表示できると会議中とかにちらっと見られていいよね、と思ったりするのですが、ifttt には二つのウェブサービスをつなげる、という大前提がある上、ウェブサービスからの Ping からパラメーターを拾い出して、それを元にデータを取りに行く、というような器用なものはなさそう(Samsung ARTIK Cloud が出来そうな、でもSamsung Account を作るのに個人的な抵抗感があったり(汗))。実際の流れを整理するならば
- Ping で留守番電話メッセージが来たことを知り、そのメッセージと紐づけのキーコードを入手する
- キーコードを使ってAPIを叩いて留守番電話メッセージのテキスト情報を入手する
- 入手したテキスト情報を Pushover (かその代わりの何か)に表示する
Zapier の登場
ifttt の対抗馬として知られているのはZapier。でも、ifttt ほどではないような気がしているのは個人的にでしょうか。一つの理由としては、多分に無料で出来ることがちょっとだけで、すぐに有料サービスに誘導しようとするところかもしれません。とはいえ、ベータ版を含めてつなげられるウェブサービスは500以上(物によっては有料サービスでしかつなげられないものもありますが。。。)、ifttt 以上に細かい設定が出来て、かつ、Zapier だけで Javascript や Pyson でコードが書けたり、Ping 通知を受け止めることが出来たり(まさに、transrec のためにありますね!(笑))、単純にとあるウェブサイトに get や post を送ることでアウトプットを取り出すことが出来たり(まさに REST API のためにありますね!)、というプログラムが書けなくてもウェブサイトとデータのやり取りが出来るのです。更に言えば、実は有料サービスだけあって、パワフルなことが出来るんです。
それは。。。3つ以上のウェブサービスをつなげること。
そうすると、上記のやりたい3ステップが実現可能なのです!
How to do it: 実際にどうするの?
本来はスクショがあるといいのでしょうけど、そこはごめんなさい。スキルがないというか不精なので。。。
1. transrec でAPI をつかえるように自分のSID とToken を入手します。
これはtransrec に自分のIDでログインし見られる"API 情報"から入手可能です。あ、盗まれてAPIを叩いた結果メッセージを聞かれたり削除されたりするので取り扱いは注意です。2. Zapier で、my zap を一つ作ります。
2-1. Trigger を作る
まず、最初のtrigger となる サービスとしてwebhooks を選びます。あとは、Zapier の指示に従って設定していくのですが、最初にping される(catch hook)のか、それとも自分からget/post してパラメーターを取り出す(retrieve poll)のか、という選択があるので、ping される、と選ぶことで、Ping する先となる URLが提示されます。このURL をtransrec の API 情報にある Ping 先にコピペして設定します。
さて、そうすると、Zapier がこのURL へのPing が来るのを待ってくれますので、自分で留守番電話メッセージを吹き込みましょう。「これはテストです。」ですかね。
すると、Zapier がPing を受けて、recordid や from といった、留守番電話を入れた通話情報とその変数名とを認識したら大成功です。画面も次のaction の作成に移動します。
2-2. 留守番電話メッセージを取り出すaction を作る
アクションで、まず、transrec から文字化された留守番電話メッセージを取り出すべく API を使うべく、彼らのウェブサーバーを get で叩くことになります。それを行うのも、先ほど使った webhooks です。Action で使う場合には、先ほどと動作が異なって、get/post/put を指定するURL を使ってウェブサーバーに行いますので、transrec の API でメッセージを取り出すURL を設定します。必要になるパラメーターは recordid とtransrec のサーバーが求めてくる個人認証(SIDとToken)ですので、recordid は Trigger で手に入れたパラメーターであるrecordid が引用されるように設定し、個人認証は適切に入力することになります。
設定が終わると、またテストになりますので、実際に動かしてみると。。。うまくいけば先ほど吹き込んだ「これはテストです」が文字になって表示されます。
2-3. 取り出したテキストを Pushover に送る。
さて、通常2ステップで終わる設定ですが、左のtrigger / action の下にプラスマークが出ていますので、これをクリックすると次のアクションを設定することが出来ます。そこで、サービスとしてpushover を選び、送る情報(タイトルと本体、クリックしてウェブブラウザが閲覧する URL など)を設定することが出来ますので、例えば、タイトルに発信者番号、本体に留守番電話メッセージを、それぞれ表示させるようにしてみましょう。設定が終わってテストすると。。。手元のスマートフォンの Pushover に先ほど留守番電話メッセージを入れたときの電話番号と「これはテストです」という通知が表示されていませんでしょうか。そうしたら、設定成功です。
3. Zap を on にして後は着信を待つばかり。
まとめ
ということで、確かにスマート着信もいいのですが、自作を楽しむ感じでライフハックする楽しみもついてくる transrec と Zapierの組み合わせ、あれこれ悩んでたどり着いた割には最後にあっさりできたのもあって楽しいやら、あっけなさに驚いたり、でした。いや、よく出来てますよ。ちなみに、Pushover はアプリを一回ダウンロードするときにコストが掛りますがそれで費用は発生しないので、ifttt や Zapier を使って使い倒せるいいおもちゃです。ですが、ここを無料で、と思うと、ifttt ならば if notifications という ifttt のアプリを入れれば実現可能ですし、Zapier にも Notify My Android というアプリを入れることでアンドロイド系スマートフォンならば通知可能、Pushwoosh というものもあるようですが通知を受けるだけならば無料っぽい、ようです。
また通知を投げるだけでなく、音声データを取り出して、文字情報もファイル化して自分の使いやすいクラウドストレージに投げ込んでしまうことで、音声データと文字起こししたファイルの保存、と言う使い方も出来るかもしれません。
Zapier について、ひとつだけあるとすれば、2 step までのZap は無料で(ただし、そのアクションを月に起動できる回数は100回、頻度にも15分に一回、動かせるZap も 5つまで、という制限がありま)すが、3 steps 以上の Zap を動かすには月20米ドル、年額一括で 200米ドルの費用負担がある、ということでしょうか。有料サービスを元々使っているところにこれを追加するならば抵抗感はないのですが。。。ねぇ。
とはいえ、本当に使う人のアイデア次第でいろいろ拡張できるって、面白いですね。
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