未だになくならない、スパムライクな営業に辟易してます。

時々、遅筆な私の記事よりももっと頻度は少ないものの、こんな私と知らないのが大抵だと思いつつも、売込みのコメントがブログに書かれることがあります。

スパムな営業、減らないっすねぇ

I hate you, I hate you, Nothing would never be the same.
(The Sound of Atom Splitting - Pet Shop Boys)
記事と全く関係がないので通常削除しておりますので皆さんの目に触れることもないのですが、とはいえ、この手の無差別にメッセージを投げ込む ITを知った振りをする類の運営会社って、本当になくならないのですねぇ。

で、つい今朝も、今回はコメントではなくこんなメールを、フォーム経由で受け取りました。ある意味ブラインドデートのお誘いみたいなもので。。。

○○採用のご担当者様
突然のご連絡、誠に恐れ入ります。○○運営事務局の○○と申します。
当社が○○という会員が2万3000人以上いる在宅勤務に特化した就労サイトを運営しておりまして、まずは資料をお送りさせて頂ければと思いご連絡いたしました。
○○_サイト】○○
○○_概要資料】○○ 
昨今○○自動車様や○○様、○○様など多くの企業様が在宅勤務に取り組まれている中でこれまで出社でしかできなかった業務が次々と在宅で行えるようになってきております。
例えば、、、■人事事務・・・応募があった方に対してご連絡し、面接日程の調整やヒアリングをする■社内報作成・・・インタビューの録音を聞きながら在宅で社内報の執筆をする■デザイナー・・・会社の紹介資料やwebサイトの更新を在宅で行ってもらう■広報・・・週に一回、会社のTwitterやフェイスブックに記事を投稿してもらうなど様々な企業が在宅勤務を取り入れ始めております。
実際、○○の会員も毎月2000人以上増え続けており、最近だとご掲載いただいた企業様に、1週間に97人応募があり、応募者も元○○や元○○、高卒だがJAVAが使えるなど高スキルな人材の応募があったというお声もいただいております。
ニュースや新聞で在宅勤務の活用は多く聞いているけれども実際どんなメリットがあるのか、どんな仕事が在宅でできるのか、どうやって運用するのかイメージが沸かないという企業様も多くいらっしゃいますので、もしさしつかえなければ、掲載いただいている企業様の状況や在宅勤務の事例など、10分程度お電話で簡単に補足させていただければと考えておりますが下記の日程などでご都合はいかがでしょうか?
 【お電話させて頂く候補日程】■X月X日(金) X時、X時、XX月X日(月) X時、X時半、XX月X日(火) X時、X時、X時、X時、XX月X日(水) X時、X時、X時、X時、X
X月X日(木) X時、X時、X時、X時、X
X月X日(金) X時、X時、X時、X時、X
X月X日(火) X時、X時、X時、X時、X
X月X日(水) X時、X時、X時、X時、X
X月X日(木) X時、X時、X時、X時、X 
当方からの一方的なご連絡となってしまい、誠に恐縮ではございますが、ご検討頂けましたら幸いです。
何卒よろしくお願い致します。
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○○運営事務局MAIL: info@○○.○○
TEL:0120-○○○○○○
◆在宅ワーク・在宅勤務・内職の求人アルバイト・お仕事情報なら○○
○○ 
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201X年X月より求人応援サイト「○○」のTVCMを開始しています。○○
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思わず、ブチ切れた返事しちゃおうかと思ったのですが、どうせネガティブなものは読まないか、何も考えないテンプレごめんなさい返事があるかどうか、と言うところなので、メッセージを晒したついでに書いてみた返事も晒してみます。公開返書ってやつですね。

公開返書

○○運営事務局 ○○
株式会社○○ ご担当者様

大変お世話になっております。また、下記のご連絡ありがとうございます。

さて、どのような経緯をもって下記のようなご連絡を頂いたか分かりませんが
下記を送付される際に弊社がどのような会社で、どのような人材が必要としていて
それを提供できるのか、ということを理解されて送られてきたのでしょうか。

残念ながら頂いたメッセージを拝するに、御団体及び御社が提供できるものだけを
一方的に通知しているだけのようにしか見えず、また明らかに当方に宛てたもの
ではなく、だれでもいいからばら撒いてみて、ニーズのある人が使い方を考えてくれて
引っかかればいい、というものにすら映りました。

現在の政府等が推し進めて、また社会も求めている、より多くの女性進出に
賛同されて集まった方たちを束ねてのご苦労もあろうと思いますが、
申し訳ないのですが、それだけでは次に進まないのがほとんどでしょうし
少なくとも、当方としては何かお話して検討したいとは考えられません。

もし、今後も引き続き人材提供の機会を考えられるならば、受け取られた人が納得をして
話をしたいと思わせるような、また、今回のようなスパムと何も変わらないような
ものではない形でご連絡頂ければ幸いです。


ただし、既に一度このような形で送付された以上、当方としては御団体及び御社に対しては
そのようなことをするところ、という目で見ざるを得ないこともご承知おきください。


どうぞよろしくお願いいたします。
○○
代表取締役 ○○

一応なんで怒るか、だけ言うと。。。

一応、会社としての返事なので代表取締役なんて肩書を付けますけど、まぁ、個人の意見ですわな。だから個人のブログでその責任で晒していますが、いくつか怒りたくなる理由ってのがありまして。。。

  1. まず、これやってるの、運営事務局とかNPOっぽい雰囲気で言ってるけど、実態はITで営業しますって会社が労働派遣関連法ぎりぎりで労務の斡旋・マッチングをやっている。なので、ある意味業務募集する企業からコストを取って運営している。
  2. 女性の社会進出とキラキラ女性生活・生きがいを求めた働く環境づくり、みたいな今どきのテーマに乗ってるだけで、社会的意義とか考えてる様子が全くない。
  3. 以上を差っ引いたところで、そもそも相手のニーズとか都合とか考えずにヒット率1%出るから適当に当たって砕けろでメールを投げているとしか思えない手法を今どきのマーケティング手法だとか多分裏で言いながらやっていること自体、自分勝手なことでキライ。
  4. 1.2. をもし加味するなら、なんで主婦のお気楽極楽バイトをテレワークみたいな金のかかる仕掛けを準備してまで受け入れなきゃいけないか、という理由が存在しない。
  5. つーか、なんで私企業が雇用促進という国の目標を自腹斬ってまでやらねばならないのか意味不明。ビジネスって適正なサイズで適正な利益を出してから、拡大を考えるべきなのに、まず雇うことありき、的な政策なのが意味不明。
  6. 大企業がやってるからあなたも、的な発想っていまだに通用するのか、という端的にあほらしい論理をあたかも整然と語っている文章が理性的に受け入れられない。
まぁ、スパムってのが気に入らないだけ、なんですけどね。

本気で営業したいなら

いや、本気で営業したいというならば、こんなことしないで話を聞きに来て、こちらの状況を理解した上での提案をする、という段取りを踏んでほしいですよ。ほんと、王道なだけですよ。

「そんなこといちいちやってられるか!確率である程度みえるんだから、それでやるでいいじゃないか(こっちは営利目的なんだから暇じゃねーし)」、という声も私の大嫌いなMBA取得者あたりを中心に聞こえそうですが、でも、それはそれが好きな人に対して仲間うちでやればいいのであって、かつ、そういう評判って徐々に浸透するでしょうから、最後は長続きできない(いわゆる持続可能ではない、ってやつ)、とは思うんですよねぇ。

私の人生の大先輩がその手のアプローチをする人のプレゼンをみて言っていました。
「彼のこういうのって、見た目はいいんだけど、魂がないんだよねぇ。」

と思います。一方通行で自己満足で場当たり的な結果を確率論と言う言葉で覆い隠しながらも多くの人の心情を踏みにじりながらひねり出しているだけ、なので、ごめん。いらないし、巻き込まないで。

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