Experia P を半年くらい使ってみて

たまには、このブログらしく IT チックな話でもしませんとね。

私を知る多くの方や、あったことないけどこのブログだけでこの著者の人となりを感じ取ってくださっている方は、私が Apple Addicted じゃないかと思っているかと、思ってます。基本的に Micro$oft が嫌いで、でも仕事だから我慢して会社には置いて使っているものの、自宅には Mac mini、出張等で持ち歩くラップトップは MacBook Air、iPhone は最初のモデルを所有しつつ、3GS をこよなく 2年ほど使い込み、iPad は初期型を到着したばかりのロンドンの販売初日に購入して使う、当然自宅は AirMac Express と AirMac Extreme で有線と無線の両方のインターネット環境を作り、Time Capsule でご丁寧にバックアップも取り、純正ではないものの AirPlay 対応のオーディオを置いて iTunes から音楽を飛ばす毎日。家族用にも MacBook Pro を買って使わせ、娘たちが持ち歩く音楽プレイヤーは当然 iPod nano。

としたら、iPhone 3GS を 2年使って、買い換えるならば iPhone 4GS や 5 が当然に思われていましたが、過去の記事の通り、今使っているのは、Sony Experia P。

なぜでしょう。まぁ、当初は ASUS の Padfone にする予定だったのが諸般の事情でそうなった、といえばそれまでですが、それにしたって、という感も無きにしも非ず。ちと、そのあたりを自己分析しつつ、Experia P ではたして正解だったのか、振り返ってみたいと思います。



そもそも、なんでスマートフォンが必要なんでしょう。
スマートフォンがこんなに普及する前から物好きとして使っているのは御存じの通りですが、その理由たるや

会社や個人のメールをいつでもどこでも読み書きできるようにしたかったから

が根本的な理由である以上、それが果たせれば本来はなんだってよい、はずなのです。
そう考えると、どんな機種であっても、使いやすいメールアプリがあってそれが動けば十分、

とならないのがこの世界(笑)
アプリを動かす機体のCPU の性能が物をいうわけですし(でなければメール一つ開けるのにいらだってしまうことになりますからね)
表示する画面の性能も問題になりますし(でなければ、読めなくなる、という言語道断な状態になるわけですから)
持ち歩く以上、大きさや形状だって気になる(大きすぎてスーツに入らない、小さすぎて表示画面が小さすぎる、でも困っちゃいます)

だけに、とどまらず

どうせ持ち歩くんだから音楽だって聞きたい、ので音楽データは多く入れられた方がいい
今時なんだから、カメラで写真を撮るのは当然、だからそれなりの性能は欲しい
基本、小さい端末なのだから、私のバカでかい手でも使いやすい User Interface でないと困る
電池の持ちは普通に一日外部に出ていても持つ程度がいいな
OSごと落ちて常にリブートするなんてもってのほか(Windows Mobile は昔ひどかった。。。)
海外で使うこと前提なのだから、ちゃんと世界のどの国の周波数に対応して、SIM ロックでないと通信コストが高くて困る

で、一番問題なのが

あまり使っている人がいないけど、持っていることで人の目を引く、クールな端末(爆)


。。。と、まぁ、技術的に見ているんだか、単に見た目重視なのかよくわからないチェックポイントがあるのですが、それを当てはめていきましょう。

Xperia P は、日本未発売のSIM ロックフリー端末。3G 対応ですので世界的にほぼ統一された周波数帯は問題なくカバー。お陰さまで、今のところ香港でも問題なく動作確認済み。なので、ロンドンまでは大丈夫(GSM の世界は基本同じと思ってますので)。といっても、今までのSIM をmicro SIM に切って使わないといけませんが。。。

ただし、使っている SIM が b-mobile ということで、docomo の周波数帯に対応する必要があるものの、いわゆる FOMA プラスの周波数帯を拾うことが出来ない(機能的には拾えるものの、OS なのかファームウェアなのか、どちらかでブロックされているらしい)ので、それを拾える iPhone と比較すると電波の掴みは悪いのは否めません。

OSは Android 2.3 で出荷されましたが、その後 4.0 にアップデートされています。
比較的安定した OS のようで、今までアプリのハングアップに引きずられて全体が落ちたことは 1回あった程度。電池を外すことの出来ない設計なので、ハングアップされた時に電池を抜いて、というわざが使えず(笑)、機体の横にある電源スイッチ、音量調節ボタンを組み合わせて押すことでリブート出来た、という落ちではありますが。。。

むろん、 Android が動くことが前提ですので、iPhone のような機体の前面にボタンがひとつ、ではなく 3つ。この事実に指が慣れるのに大分時間が掛かりましたが、慣れると違和感がなくなります。まぁ、これは UI 全般に言える話なのですが、iOS の UI に慣れ切っていた私的には、ちと違和感とか反応の悪さ、とか、ちょろちょろ感じるところはあったのですが、実際のところは

「ああ、そういう癖なのね」

で、受け入れられる程度の違い、だったのかもしれません。個人差はあると思いますが。。。


この機体の売りの一つが、この3つのボタンがボタンではなく、透明の素材にボタンアイコンが書かれていて、そこにタッチセンサーが仕込まれていることで反応する、というもの。それはなかなかおしゃれかも(笑)

機体自体も、Android 携帯(笑)にありがちなプラスティックなカバーではなく、アルミユニボディ。お陰で、一度落とすとその傷は深く残ります。。。orz


さて、この OS のお陰で、Google 純正の GMail が使えて、自宅、会社のそれぞれのメールを読み書きできる、わけですが、個人的にこの GMail アプリで十分、と言う感じ(笑)
で、それを実際に走らせる機体は、というと、2012 年の Sony の NXT シリーズ、という力の入り具合からわかるように、1Ghzデュアル・コアな CPU に、4.0インチの QHD を Sony の誇る Bravia エンジンで表示、しかも昼間の太陽光の下でも見やすくする White Magicテクノロジー搭載、ということで、適当なサイズで持ち歩きやすく、読みやすく、ストレスなく動く、と言う点でも問題はないかな、と。

カメラは8M なので、facebook とか foursquare にあがっている写真をご覧の通り(ほぼ食べ物なのでその良さはわかりづらいはずですが。。。)


と、ここまでは、比較的よさげな話を並べてみました。
これ以外にも、Bluetooth のヘッドセットとの連携は案外スムーズだ、とか、PC/Mac との接続は変哲もないUSB ケーブルで出来るので、iPhone のようなそれのためだけのケーブルを持たずに済むお陰で出張の荷物が実は減った、とか、NFC タグを使った設定変更のおもちゃが案外面白い、とか、細かいところでいいこともありました。


が。当然、いいことばかりじゃないんですよねぇ。。。
一応、Mac とつないで、iTunes にある音楽データを Xperia に転送することは可能、となっていますが、結構エラーが起きるんですよねぇ。しかも、古いバージョンの管理ソフトではファームウェアのアップデートが出来なかったので、Windows PCがないといけなかったり(最近のバージョンでは問題はなくなったようですが)。

そして、一番の驚きが、Mac につないで充電が完了すると、給電を受けなくなるんです!
なんて、インテリジェントで、エコなんでしょう(笑)
 ということは、自宅に帰って、携帯をMac につないで、一晩経つと。。。充電が 50% になっていることを目にすることも(苦笑)

ちなみに、OS が 4.0 以降になると、裏メニュー的に電源管理スクリーンを出して、「画面がオフになっている時にはデータ通信をしないことで電源消費量を減らす」拡張モード、というのが存在するのですが、ケーブルをつないでいる時にはこのモードは発動しないので電源の減りは早いです。
どのくらい早いかと言うと、酷い時は 4時間もたないことも。(拡張モードであっても、逐次メールをチェックするタイプの人だと画面がひたすら開いている状態ですので拡張モードの恩恵を受けることがなくなります。。。)

で、電池の減りの対応策で、外付けバッテリーを繋げて、と思っても、iPhone のために購入した powertraveller 社の powermonkey explorer をつないだら。。。。給電を受けないんです(涙)
で、サンワサプライさんで別のものを買ったのですが。。。これもだめ。たまたまとある銀行さんがイベントの時に配るグッズの一つでもらった外付けバッテリーがあって、それをつないだら安定して給電を受けたのですが、そんな感じでどうも相性にうるさいようです。

あと、音楽再生。
Sony なのでデフォルトで謹製 Walkman を使わないわけにはいかない!
ということで、使うわけですが、最初の頃は転送した音楽を普通に聞けるし
アートワークも適宜出てくるし、音質の調整も、スタジオ、クラブ、コンサートホールなど
プリセットがあってそれはそれで耳に強く訴える感じでよかったんですよ。

しかし。
アルバム情報のアップデートをすると、データとしては一つの曲がそのアルバムのリストに繰り返し出てくることが起き、といって、そんなアルバムの情報を編集する機能はない、という微妙な使い勝手の悪さ。といって、double twist を使うとしても、Bluetooth からのコントロールが出来ない(!)し、なかなか微妙な感じです。

といって、じゃあ、iPod nano でも持ち歩くか、という二つ持ちの気分でもなく、痛し痒し、と言う感じです。


まぁ、本来の目的プラスアルファ、程度に使う分に困ることはないので、当面は使い続けようかな、とも思ってました。

が、この記事を書いている最中に、ASUS が Padfone 2 を日本で販売、しかも SIM ロックフリーで、かつ、64GB モデルなのに、海外より 2割も安く売る、なんてニュースが飛び込んできたので。。。とても悩ましく思っている、この新春でしたとさ。

1 件のコメント:

ochiai さんのコメント...

Padfone iPhone4s iPad2 を持っている現状としては、ダブってしまうので、買えないけど、欲しい。

現在大活躍しているのは、Kobo 
自炊マンガ、小説を入れて電車で大活躍。

Apple 連携の為に買った中古のiMac、MacOSが使いこなせず、電源を2回しか入れていない。。。

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