pay forward - もしくは、遠い親戚のような疎遠だった仕事上の仲良しさんが突然増えることに対する考察
あ、この神輿は三社様の一ノ宮ではないですよ。 |
で、今年も既にウェブサイトでその内容等が公開されていますが、例年どおりこのイベントは有料、そして決して安くなはい参加費での参加が求められることから、多くの人がスポンサーからの招待で参加することになるのです。
まぁ、海外のAIMA イベントは無料だったりするのでなぜ日本だけ?と言われることもあるのですが、ちょっとその背景を説明すると、スポンサーからの提供だけですとだいたいこのフォーラムにかかるコストとトントンになるかどうか、なのです。昨年までは東証ホールを使わせていただいていましたが東証さんとの協賛で会場費用も極めてお安くして頂いたのですが、今年からは先方が個人投資家へのセミナーを月曜、水曜、そして金曜の夕方に開催していることから、前日に搬入して当日をフルで一日開催、というスケジュールへの対応が難しいことから更に会場費用も掛かる予定です。でも、AIMA のメンバーフィーだってあるじゃないか、と言われそうですが、それはそれで大事なメンバーシップフィーを有効活用すべく、運営費用や投資家動向調査、ヘッジファンド業界標準とも言われるデューデリジェンス質問票の日本語化のための翻訳費用、などなど(ちなみに、定例会議は執行委員の誰かのオフィス、そこで出るお茶等もその執行委員の会社負担、とほぼ手弁当でのお手伝いです。)、あれこれ掛るため、基本的にイベントは独立採算制でやるようにしているのです。
まぁ、海外のイベントでみていて思うのは無料イベントにした結果、登録数に対する参加者数がが実は低かったり、体のいい名刺交換の場だと思ってくるマーケターが増えたり、さらにはヘッドハンターや仕事を探して紛れ込むMBA(ベーっだ:-p)など、業界に直接関係のないひとがいたり、さらには報道関係者が報道ではないふりをして入り込んではオフレコな内容を開示してしまう、という情報のコントロールが効かなくなる、という問題点もあるので、有料にすることで参加者に一定の基準を入れておきたい、という意図も実はあるのです。
さて、そんな前置きを置いたのは、そんな事情を知らずに、「ああ、あいつはこの会を手伝っているのだから、言えば入れてくれる」と思われているようで、この数年はこの時期になると「お久しぶりです。ご無沙汰してすみません。そういえばAIMA Japan のイベントってそろそろですよね。何とか無料で参加できないものですかね?(ツーか、あなた、枠持ってるんだから当然私を招待してもいいんじゃね?)」と古くから深く付き合いのあったかの如く連絡をくれる人が一人と言わず一定数、しかもこの時期に急にいらっしゃるのです。
いや、一方的に「いい人だから何かしら助けてくれる」とできる人認定して頂けるのはうれしい事、ではあるんですよ。それに、AIMA Japan な人、という認知と AIMA Japan のフォーラムは内容もいいし参加者もクオリティの高い人が参加するから出てみたい、と思って頂けるのも、これまでお手伝いしてきたポジティブな結果と受け止めさせて頂けるので嬉しい事です。
ですが。。。私と久しぶりにお話したいのが、このイベントに呼んでもらいたい(そこでビジネスを広げる機会をただで得たい)から、というのが見え隠れするこのタイミングでご連絡を頂いても。。。ねぇ。
そんな彼や彼女は(会社の資料を送りつけながら)言うかもしれません。「今、私、こんなことやってるんですよ。多分お仕事でご一緒出来るかと思うんです。(ほら、優先してでも無料招待する価値あるでしょ?)」それ、私に pay forward してって言ってますよね。言ってないって?いやいや、コンタクトした瞬間から言ってるからっ。だいたい自分のサービスの説明だけ送りつけるだけでオフィスで話をする時間が勿体無いって顔に書いてあるし、私のビジネスにとってフィットするような使い道の提案しないし(そもそも筆者が何をやってるか理解してないだろうし)。読めばわかるって?いやいや、ちゃんと売り込むならカスタマイズしてパッケージングしてよ(言うなれば、騙すならスマートに最後まで騙してよ(笑))。
と、自意識過剰なうがった見方をしている、と取られる発言ですが、確かに、私も業界の諸先輩方から pay forward してもらって多くを学んで、永遠に返しきれないものを日々少しずつ実務実働の形で(永遠の下っ端として)お返し出来てるかな、と思いながら汗かかせて頂いております。それと同時に業界発展のため、と思ってほぼ自分のビジネスに直接リターンのないところに pay forward し続けてきてますよ。ええ。そのお陰の(「人のいい、気前のいい人」認定される)今に至ってると思っております。
まぁ、同じことをしてほしいとは思わないものの、個人的な経験から言えば、少なくともこのイベントに関して言えば、招待されて一人でイベントに来るよりも、スポンサーとして自分の会いたいと思う人を招待してイベントであって話をする方がより費用対効果は高いし、自分のコントロールが効くのでいろいろとやりやすい、という実感があります。
ま、もっと個人的なことを言うならば、毎年けっこう準備に大変なこのイベントをただで来て名刺交換の場だけで終わらせる、なんてもったいないことしないでね、ということなのです。
さぁ、そんな日本国内のオルタナ業界の、一番ニュートラル(?)でイベントと外部からの参加者に積極的な業界団体が開く一大イベント、今年も6月8日にありますので、皆さん、積極的に参加してくださいね!
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