人の脚と公共交通機関、どちらが早い?
このブログに似つかわしくない、とってもアナログで、あたかも自明とも思われる表題に、一体どうしたんだ、と思われる方も多いのではないでしょうか。
娘の学校で、毎年恒例の中学三年生と高校一年生を対象とするおよそ 25km の「強歩」大会というのが行われたのですが、ポイントは、音だけ聞くと「競歩」と思ってしまう「強歩」。要は頑張って 25km をクラスで作った班ごとに歩ききろうね、という行事なんです。いわゆるアスリート競技ではありません。で、娘の同級生の父母の有志で応援にいこう、というお話があって参加したのですがここでなかなか興味深いことに気付いたので、ちょっと書いてみようというのが今回の趣旨です。
ルートはおおよそこんな感じ。
大きな地図で見る
いわば、荒川土手をひたすら歩きましょう、という話なのです。しかも、上記の地図を作る過程で、多分都心を抜けて歩いたら1-2kmくらいは距離を短縮できるかもしれないようです(が、およそ250名のティーンエイジャーが三々五々とはいえ団体で歩くことを考えれば、土手を歩くのが妥当ではありますが。。。)
この行程を、朝 9時くらいから出発して、チェックポイント1か所を通り、昼食休憩を50分取って、大体午後 2時くらいに到着する、というのが一般的なスケジュールだそうです。Google map によると、全行程で 23.2kmで途中休憩なしで4時間43分、という予想だから、時速4.8km/h 程度でそれくらい、らしい。中高一貫で持ち上がる子どもたちはよしとしても、高校受験で勉強を頑張った子たちが学校に入って一カ月足らずで参加するので。。。まぁ、大変だった子も散見されたのですが、まぁ、よく頑張ったと思います。
さて。そんな風に応援していた父母有志ですが、当然移動は公共交通機関。当然楽ちんでしたが、思わぬ事態が起きたのです。有志が応援しようと子供たちを追いかけた先は、途中のチェックポイントと昼食休憩場所、そしてゴール。今回スタートを見送って、ということはしなかったものの、最初のチェックポイントだった堀切橋から昼食場所の大島・小松川公園との間、そして、そこからゴールの葛西臨海公園との間の移動時間は当然電車やバスを使えば早いだろうから先回り出来るだろう。なら、のんびりとランチを楽しみながら。。。と踏むわけですが。。。
実際に、机上というかウェブのサービスを使って計算してみましょう。せっかくなので、まずはGoogle Mapを使って、チェックポイントを通らずに移動した場合、開催された土曜日の朝 9時に出発したとします(本来は、子供たちを見送るので 9時半がいいのでしょうけれども。。。)と、一番早くつくのは
画面キャプチャーすればいいのですが、あえてせずに字面で書くなら
9時に鹿浜橋を出発して歩いて東京メトロ南北線の王子神谷に向かい(1.8km/24min)、9時24分に到着。
9時24分に王子神谷から南北線で7駅先の飯田橋に向かい (16min)、9時40分に到着。
9時44分に飯田橋から有楽町線で11駅先の新木場に向かい(23min) 、10時7分に到着。
10時13分に新木場からJR京葉線で1駅先の葛西臨海公園に向かい(4min)、10時17分に到着。
葛西臨海公園駅から徒歩でゴールに向かい(9min/700m)、10時25分に到着
と、あっさり。そりゃそうですな。
ですが、これが最初のチェックポイントである堀切橋に目指すとなると。。。
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歩くと8.4km/1時間43分掛かるところ、
9時に鹿浜橋を出発して歩いて東京メトロ南北線の王子神谷に向かい(1.8km/24min)、9時24分に到着。
9時24分に王子神谷から南北線で1駅先の王子に向かい (3min)、9時27分に到着。
9時34分に王子からJR京浜東北線(快速)で3駅先の西日暮里に向かい(6min) 、9時40分に到着。
9時44分に西日暮里から東京メトロ千代田線で2駅先の北千住に向かい(6min)、9時50分に到着。
9時59分に北千住から東武スカイツリーラインで2駅先の堀切に向かい(3min)、10時2分に到着。
堀切駅から徒歩でチェックポイントに向かい(5min/400m)、10時7分に到着
と、およそ一時間6分と、案外時間短縮できないことが分かります。では、ここから次の昼食場所に目指しましょうか。地図で見るならこんな感じ。
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歩くと6.9km / 1時間24分掛かるところ、(子供たちを見送ってから出るとして 10時半出発と仮定しますと)
10時30分に堀切橋を出発して歩いて 東武スカイツリーラインの堀切に向かい(5min/400m)、10時35分に到着。
10時38分に堀切から 東武スカイツリーラインで3駅先の曳舟に向かい (5min)、10時43分に到着。
10時45分に 曳舟から 東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線で3駅先の住吉に向かい(7min) 、10時53分に到着。
11時2分に住吉から都営地下鉄新宿線で3駅先の東大島に向かい(5min)、11時7分に到着。
東大島駅から徒歩でチェックポイントに向かい(14min/1km)、11時20分に到着
と、48分なので、これはまだよさそうな感じです。
で、子供達は50分の休憩(足切り時間を過ぎて到着するとその遅れ分が 50分の休憩から削られるそうですが。。。)を挟んで、最後の行程
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に出る訳ですが、歩くと 7.9km / 1時間37分かかるそうだ。
では我々も、12時10分に出発したならば。。。
12時10分に出発して歩いて都営地下鉄新宿線の東大島に向かい(15min/1200m)、12時25分に到着。
12時28分に東大島から都営地下鉄新宿線で5駅先の本八幡に向かい (13min)、12時41分に到着。
12時48分にJR総武線本八幡から2駅先の西船橋に向かい(5min) 、12時53分に到着。
13時2分に西船橋からJR京葉線で4駅先の葛西臨海公園に向かい(17min)、13時17分に到着。
葛西臨海公園駅から徒歩でゴールに向かい(9min/700m)、13時26分に到着
と、実は 1時間16分もかかるそうな。しかも、東京都を一旦離れて、千葉県に入って、である。仮に東京都に留まって電車だけで移動しようとするなら、大島小松川公園から2kma戻ったJR総武線の平井まで歩き、秋葉原まで総武線で戻って、山手線/京浜東北線で東京を目指し、京葉線に乗り換えて葛西臨海公園を目指す、など考えられるものの、どれをとっても1時間15分より早くたどれる方法はなさそうなのです。それもそうです。荒川沿いに走る電車なんてないのですから。
としたら、もう一つの公共交通手段、バス、という方法が考えられそうです。都バスのサイトは最近機能が充実していて最寄りの停留所から乗り継ぎのプランまで教えてくれるので、この昼食場所からゴールまで、土曜の午後12時10分出発でいつつきそうか、と聞いてみると。。。
ということらしい。他にもあるのだが、この13時12分着が最短。ちなみに、臨海車庫からゴールまではこんなルートだ。
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駅と同じくらいだ(笑)
しかし、直線に近い動きをするバスを使っても、バスの本数と言う問題のお陰でそんなに早くはつけないらしい。
ということで。。。
公共交通機関の方がわずかに早そうな感じがするに留まってしまいましたが、
実は、負けん気の強い学生は歩かずに走っている(!)そうで、普段着でリュック背負ってハーフマラソンしているようなもので、そうしたら先を越されてしまう可能性がきわめて高いし、実際にこの最後の区間については最初のチームが出発した時間が 12時10分で親のグループも同じ時間に出発して、子供達が先についていたのです。のんびりと歩いてきたグループが大半ですが。。。
ということで、都内の公共交通機関は整備されている、といっても実は放射状のインフラ整備が進んでいてその放射線の間をつなぐ形は弱いのは電車や首都高に露見されていましたがまさかこんな形で実感するとは。。。
いうものの、そんな動きを普段からしている訳ではないのでぜひ整備して欲しい、という訳ではないし、実は一緒に歩く方が親的にも健康的だったかも(苦笑)、ということを反省会という名目で飲みながら反省せずに飲むのが落ちな気がする今日この頃でした(笑)
娘の学校で、毎年恒例の中学三年生と高校一年生を対象とするおよそ 25km の「強歩」大会というのが行われたのですが、ポイントは、音だけ聞くと「競歩」と思ってしまう「強歩」。要は頑張って 25km をクラスで作った班ごとに歩ききろうね、という行事なんです。いわゆるアスリート競技ではありません。で、娘の同級生の父母の有志で応援にいこう、というお話があって参加したのですがここでなかなか興味深いことに気付いたので、ちょっと書いてみようというのが今回の趣旨です。
ルートはおおよそこんな感じ。
大きな地図で見る
いわば、荒川土手をひたすら歩きましょう、という話なのです。しかも、上記の地図を作る過程で、多分都心を抜けて歩いたら1-2kmくらいは距離を短縮できるかもしれないようです(が、およそ250名のティーンエイジャーが三々五々とはいえ団体で歩くことを考えれば、土手を歩くのが妥当ではありますが。。。)
この行程を、朝 9時くらいから出発して、チェックポイント1か所を通り、昼食休憩を50分取って、大体午後 2時くらいに到着する、というのが一般的なスケジュールだそうです。Google map によると、全行程で 23.2kmで途中休憩なしで4時間43分、という予想だから、時速4.8km/h 程度でそれくらい、らしい。中高一貫で持ち上がる子どもたちはよしとしても、高校受験で勉強を頑張った子たちが学校に入って一カ月足らずで参加するので。。。まぁ、大変だった子も散見されたのですが、まぁ、よく頑張ったと思います。
さて。そんな風に応援していた父母有志ですが、当然移動は公共交通機関。当然楽ちんでしたが、思わぬ事態が起きたのです。有志が応援しようと子供たちを追いかけた先は、途中のチェックポイントと昼食休憩場所、そしてゴール。今回スタートを見送って、ということはしなかったものの、最初のチェックポイントだった堀切橋から昼食場所の大島・小松川公園との間、そして、そこからゴールの葛西臨海公園との間の移動時間は当然電車やバスを使えば早いだろうから先回り出来るだろう。なら、のんびりとランチを楽しみながら。。。と踏むわけですが。。。
実際に、机上というかウェブのサービスを使って計算してみましょう。せっかくなので、まずはGoogle Mapを使って、チェックポイントを通らずに移動した場合、開催された土曜日の朝 9時に出発したとします(本来は、子供たちを見送るので 9時半がいいのでしょうけれども。。。)と、一番早くつくのは
画面キャプチャーすればいいのですが、あえてせずに字面で書くなら
9時に鹿浜橋を出発して歩いて東京メトロ南北線の王子神谷に向かい(1.8km/24min)、9時24分に到着。
9時24分に王子神谷から南北線で7駅先の飯田橋に向かい (16min)、9時40分に到着。
9時44分に飯田橋から有楽町線で11駅先の新木場に向かい(23min) 、10時7分に到着。
10時13分に新木場からJR京葉線で1駅先の葛西臨海公園に向かい(4min)、10時17分に到着。
葛西臨海公園駅から徒歩でゴールに向かい(9min/700m)、10時25分に到着
と、あっさり。そりゃそうですな。
ですが、これが最初のチェックポイントである堀切橋に目指すとなると。。。
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歩くと8.4km/1時間43分掛かるところ、
9時に鹿浜橋を出発して歩いて東京メトロ南北線の王子神谷に向かい(1.8km/24min)、9時24分に到着。
9時24分に王子神谷から南北線で1駅先の王子に向かい (3min)、9時27分に到着。
9時34分に王子からJR京浜東北線(快速)で3駅先の西日暮里に向かい(6min) 、9時40分に到着。
9時44分に西日暮里から東京メトロ千代田線で2駅先の北千住に向かい(6min)、9時50分に到着。
9時59分に北千住から東武スカイツリーラインで2駅先の堀切に向かい(3min)、10時2分に到着。
堀切駅から徒歩でチェックポイントに向かい(5min/400m)、10時7分に到着
と、およそ一時間6分と、案外時間短縮できないことが分かります。では、ここから次の昼食場所に目指しましょうか。地図で見るならこんな感じ。
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歩くと6.9km / 1時間24分掛かるところ、(子供たちを見送ってから出るとして 10時半出発と仮定しますと)
10時30分に堀切橋を出発して歩いて 東武スカイツリーラインの堀切に向かい(5min/400m)、10時35分に到着。
10時38分に堀切から 東武スカイツリーラインで3駅先の曳舟に向かい (5min)、10時43分に到着。
10時45分に 曳舟から 東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線で3駅先の住吉に向かい(7min) 、10時53分に到着。
11時2分に住吉から都営地下鉄新宿線で3駅先の東大島に向かい(5min)、11時7分に到着。
東大島駅から徒歩でチェックポイントに向かい(14min/1km)、11時20分に到着
と、48分なので、これはまだよさそうな感じです。
で、子供達は50分の休憩(足切り時間を過ぎて到着するとその遅れ分が 50分の休憩から削られるそうですが。。。)を挟んで、最後の行程
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に出る訳ですが、歩くと 7.9km / 1時間37分かかるそうだ。
では我々も、12時10分に出発したならば。。。
12時10分に出発して歩いて都営地下鉄新宿線の東大島に向かい(15min/1200m)、12時25分に到着。
12時28分に東大島から都営地下鉄新宿線で5駅先の本八幡に向かい (13min)、12時41分に到着。
12時48分にJR総武線本八幡から2駅先の西船橋に向かい(5min) 、12時53分に到着。
13時2分に西船橋からJR京葉線で4駅先の葛西臨海公園に向かい(17min)、13時17分に到着。
葛西臨海公園駅から徒歩でゴールに向かい(9min/700m)、13時26分に到着
と、実は 1時間16分もかかるそうな。しかも、東京都を一旦離れて、千葉県に入って、である。仮に東京都に留まって電車だけで移動しようとするなら、大島小松川公園から2kma戻ったJR総武線の平井まで歩き、秋葉原まで総武線で戻って、山手線/京浜東北線で東京を目指し、京葉線に乗り換えて葛西臨海公園を目指す、など考えられるものの、どれをとっても1時間15分より早くたどれる方法はなさそうなのです。それもそうです。荒川沿いに走る電車なんてないのですから。
としたら、もう一つの公共交通手段、バス、という方法が考えられそうです。都バスのサイトは最近機能が充実していて最寄りの停留所から乗り継ぎのプランまで教えてくれるので、この昼食場所からゴールまで、土曜の午後12時10分出発でいつつきそうか、と聞いてみると。。。
12:23 発 | 東京都江戸川区小松川1丁目付近 | ||
[15分] | 徒歩 | ||
12:38 着 12:38 発 | 東大島 | ||
[02分] | 都営新宿線 本八幡(都営線)行170円 | ||
12:40 着 12:40 発 | 船堀 | ||
[02分] | 徒歩 | ||
12:42 着 12:43 発 | 船堀駅前 | ||
[20分] | 臨海22[都バス] 臨海車庫行200円 | ||
13:03 着 13:03 発 | 臨海車庫 | ||
[09分] | 徒歩 | ||
13:12 着 | 東京都江戸川区臨海町6丁目付近 |
ということらしい。他にもあるのだが、この13時12分着が最短。ちなみに、臨海車庫からゴールまではこんなルートだ。
大きな地図で見る
駅と同じくらいだ(笑)
しかし、直線に近い動きをするバスを使っても、バスの本数と言う問題のお陰でそんなに早くはつけないらしい。
ということで。。。
公共交通機関の方がわずかに早そうな感じがするに留まってしまいましたが、
実は、負けん気の強い学生は歩かずに走っている(!)そうで、普段着でリュック背負ってハーフマラソンしているようなもので、そうしたら先を越されてしまう可能性がきわめて高いし、実際にこの最後の区間については最初のチームが出発した時間が 12時10分で親のグループも同じ時間に出発して、子供達が先についていたのです。のんびりと歩いてきたグループが大半ですが。。。
ということで、都内の公共交通機関は整備されている、といっても実は放射状のインフラ整備が進んでいてその放射線の間をつなぐ形は弱いのは電車や首都高に露見されていましたがまさかこんな形で実感するとは。。。
いうものの、そんな動きを普段からしている訳ではないのでぜひ整備して欲しい、という訳ではないし、実は一緒に歩く方が親的にも健康的だったかも(苦笑)、ということを反省会という名目で飲みながら反省せずに飲むのが落ちな気がする今日この頃でした(笑)
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