勇気凛凛ルリの色 - 福音について

4/27/2009
(注) この記事は 2008年 7月21日の記事の再録です。

さて、ただいま BA008便 でロンドンを目指しております。
# といいつつ、今これをアップしているのはヒースローのターミナル 1のBAラウンジでですが。。。

そうです、3ヶ月に一度の参勤です(笑)
とはいうものの、前回の訪英からもう4ヶ月以上たってしまいました。第二四半期は新しいファンドの立ち上げ(のみならず会社の運営自体でも、というのがあとからわかったのですが。。。)で私のみならず本国もかなりドタバタしたので私が本社に行ったとしても満足な会議を行える環境を整えられなかった、ので来なくともよいとなってしまったのです。
諸般の事情でまだサインしていないものの、私と本社との契約によれば四半期に一度本社に赴いて状況説明をする義務があるので、その違反にならないのか?と聞いてみたら、
「こちらの事情でこないでくれ、と行っているから気にしなくともよい」
と、いわれたものの、おかげで 6月の最終土曜日のクリケットマッチを見逃す事になり、ついでにいうとスケジュールのズレのおかげで今年の隅田川の花火大会も見逃す事になってしまったのです。
まぁ、6月の最終土曜日にロンドンにいたら、直行便も、香港経由の便も、はたまたアメリカ廻りのフライトであっても、どのルートもこの原油が高騰するご時世に席が空いていなかったので東京に戻れたのが火曜日以降だったようなのですが。。。

さて、フライトからさかのぼる事、数日前のランチでご一緒したのが、私がお世話になっているとある仕事関係のおつきあいのある某嬢。このところ仕事よりも別の事でいろいろとやり取りをする事があるのですが、その話は次のネタにするとして、そんな彼女は大の浅田次郎好き。たまたま「蒼穹の昴」の話を口にした事があったのですが、そうしたら当然のように知っていていろいろと熱く語りだすのです。
で、そんな中、ランチの別れ際に一冊の本を貸してくれたのです。







「今度の会の時に返してくださればいいですから、特に『高所恐怖症』のコラムを読んでくださいね。」
とにっこり。ええ、高所恐怖症です、私。それなのに、18日に倒産の発表のあった某不動産関連会社さんの案件を始め、幾多の不動産流動化案件を手がける際に、建物の屋上のそのまた上にある塔屋に登って、その建物のある地方都市を一望する壮観を手をふるわせながら足の血の気を失いながら見ながら仕事した事か。。。
でも、飛行機は大丈夫です。でも窓際よりも通路側の方が好きです(笑)なぜって?トイレとか移動するのが楽だからですよ。間違って窓際になったり、小さい飛行機で片側一列しかないようなフリートの時はって?大丈夫です。窓から眺めを楽しんでます(^^)v
でも、高所恐怖症です。東京タワーの展望台のガラスの床は苦手です。鳴門大橋の下の展望台のガラスフロアーも駄目です。泉ガーデンタワーの270度の視界のあるエレベーターも苦手です。でもでも、バベルの塔の一番高いところにある某世界最強の投資銀行さんの応接室の眺めは大丈夫です。仕事内容はさておいたとして(苦笑)
じゃあ、彼女のお勧めのコラムのシチュエーションはというと。。。。
いや、この本はというと。。。

本人がコラムの端々で語るように、蒼穹の昴の著者が書いた文章とは到底思えないような文体にまず面食らいました(笑)あの壮大かつ緻密に仕組まれたストーリーを細やかで繊細なる描写にて語る、あの語り口とは打って変わった、いや、豹変ぶりたるや。。。いや、驚きました。うらやましくなりました。なぜかって?あんなに好き放題に書いていて雑誌に掲載されて仕事として成り立ち、報酬すらいただけるのですから。
それと比してみてください、私のブログ。好き放題書いているから金にならない(爆笑)
しかし、一見乱暴な文体に隠れて、その表現力の豊かさ、読者を引き込む流れる躍動感、そして時として大胆な構成。ええ。お金払ってでも読みたくなるものです。それに対して私のは。。。orz
時として作家の人たちは自らの体験をベースに文章を書き連ねていく事が多く、その体験が小説の中に垣間見える事すらある訳ですが、今作のようなエッセイになればさらにその人となりが浮き彫りになるものの、いやぁ、あまりに面白いひとなのでこのシリーズを自分で買い求めたくなりました(笑)「鉄道員」や「地下鉄に乗って」を買うかは別ですが(笑)

ところで、高所恐怖症のくだん。万里の長城の、切り立った崖ともいえるような階段を下りていけ、というシチュエーション。一歩踏み外せば崖から真っ逆さま。いや、遠慮したいものですが、その先にある風景の為なら。。。がんばるかも。ええ、私の高所恐怖症なんて案外そんな程度なのかも知れません。

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