出会いの大学

4/27/2009
(注) この記事は2008年7月21日の記事の再録です。

で、まだフライトはロンドンにもつきません。今回は初日ダブリンまでいくので、先はまだまだです。。。
(注記:掲載したのは当然飛行機を降りてネットワークにつなげられてから、ですが。。。)

ちなみに、今回のタイトル、こんな本をネタにしていますが





もてない三十代後半、秋葉原的理系既婚男性がどうしたらもてるか、という話ではないことをまず最初にお断りますね(笑)

さて、前回の本を貸してくれた某嬢の話に戻りましょう。
通常、案件をやることでいろいろな人とお付き合いさせていただく事が始まるのですが、「仕事」である以上、残念な事にほとんどのケースでは案件が終了して契約書がサインされて、のあと、飲みにいく、食事に行く、ということはまれなことです。まぁ、考えてみれば、契約書を作成するにあたって利害関係が真っ向からぶつかる相手ですから、そんなに友好的な関係ではないことが普通なのですが、それでも打ち上げでもやりましょう、なんていいたくなるお相手、または言ってくださる相手もいらっしゃることも事実です。そんな方達とは、今もなおいろいろお話しさせていただく機会をもたせていただいて助けていただいています。
しかし、彼女のケースはちょっと違いました。通常、弁護士事務所さんは契約当事者の法務のサポートになるので案件に対しては同じ方向を向いています。なので、弁護士先生とは同じ方向に向いて、電話やメールなどでいろいろと話をさせていただくので友好的な関係を築く事が多いのですが、それでも face to face になることは実は少なく、また弁護士先生は同時に複数の案件を抱えていらっしゃるのでなかなか食事にお誘いするのも難しいのです。そこを考えると、最近ご無沙汰してしまっていますが、わざわざうちのお店まで足を運んでくださった当ブログのリンク先の先生は、その意味ではとても貴重なお方なのです。
でも、彼女はパラリーガル。弁護士先生の補助が本来なので今までなら直接やり取りをすることのない方なのです。しかし、国内の証券化と異なって、海外の投資信託の届け出作業は定期的に行われることから、弁護士先生が自らの手を動かして行うというよりは、パラリーガルの方たちがその指示のもと数々の(高度に規制された日本の法制度と監督官庁の要求のもと、これでもまだ減ったと言われそうですが、複数の官庁に対する似て非なる数々の)書類関係をご準備いただいて初めて成り立つものですから、いつしかパラリーガルの方たちともメールのやり取りや電話のやり取りをさせていただき、日々
「shi さん、仕事遅いです。早く必要書類を出してください。でないと大変なことになりますよ。」
と、おしかりを受けることになるのです。(苦笑)

そんな中、ご本人の言葉を借りると、
「とても面白そうな方なので、案件だけのお付き合いだけではもの足りず、もう一歩踏み込んでお話ししてみたかった」
というと、まぁ、もてた試しのない、仕事ばかりの人生に疲れが見えてきた40が見えて来た男性にはくらくらして、鼻の下を伸ばしつつ勘違いしかねないような、そんな刺激的な誘いに、いつもお世話になっている先生のチームの方だからむげにお断りする訳にいかず、と自分に弁明しながらお食事する機会が数回。
しかし、現実はそんなに甘くはないのでした(苦笑)

MLM (Multi-Level Marketing)という言葉はご存知でしょうか。もしくは、ネットワーク・ビジネス、というほうがわかりやすいでしょうか。
人づての紹介でとある商品をみずから購入しながらほかの人に紹介する事で、その紹介した人の売上の一部が手数料としてキックバックされる、というと聞こえがいいでしょうか。ここまでですと、私がこのウェブ上のそこかしこに貼付けている amazon や楽天をはじめとする「アフィリエイト」のバナーと一緒です(たまには皆さん協力してくださいね(笑))が、MLM の違いはそのキックバックが直接の紹介者のものに留まらない、というものなのです。
例えばこんなイメージでしょうか。Aさんが X というMLM な商品を自分で直接買って気に入ったので B さんとCさんとDさんに勧めたところ、3人とも気に入って買い始めました、とします。そのとき、直接の紹介者である Aさんには BさんとCさんど Dさんの売上の(例えば)5%がキックバックされるとします。ここまではまさにアフィリエイトの仕掛けで私が本をご紹介したりするのと同じですね。ただ、アフィリエイトの場合、直接の紹介者の数を増やさないとキックバックは増えませんし、その人が継続的に買ってもキックバックがあるのは最初の一回だけです。
MLM の場合、 Aさんの下に BさんとCさんとDさんがいる、という形の登録がされるので、3人が買い続ける限り Aさんにはキックバックが入り続けるのです。MLM はそれだけに留まりません。この紹介された3人もキックバックのシステムを聞いて知人に紹介して買ってもらおうと思い、(ここでは簡略化して)BさんがEさんとFさんとGさんを紹介して買ってもらったとします。この場合ですと、Bさんには EさんとFさんとGさんの売上の 5%がキックバックとして買い続けてもらう限り入るのですが、それに付け加えて、Aさんにも(例として)2次的紹介者として一人当たり1%が入るとします。
そうすると、Aさんのレベルでは1次の B/C/D さんの 5% と2次のE/F/Gさんの1%が入ってきます。全員の消費量が同じだとしたら、単純に18%のキックバックになります。この副次的な報酬体系はMLM の参加者に紹介者の裾野を広げる事を促進することになるのです。なぜか。人のつながりが自らのキックバックの増加を生み出すからに他ならないからです。かくて、MLM は商品を介在した人のネットワークを作り出し、共存共栄という言葉のもと不労所得を求める思惑が行き交い始めるのです。

さて、なんでいきなりMLM の話をしたか、というと、察しのいい皆さんならお気づきかと思います。彼女はMLM を一緒にやる仲間を見つけたいようなのです。いわば勧誘、だったのですね(笑)
ポイントは、まだ直接一緒にやりましょうと自分でいわず、最初は MLM の先輩、しかも日本でトップクラスの成功者を紹介し、その次にほかのMLM の先輩たちの集まる会に私を徐々に呼んでくれているので、一見、先輩たちがかわいい後輩である彼女が MLM で成功する為にどうしたらいいか、手助けして欲しい、という形なんですね。なかなか心憎い舞台設定に感心してしまっています(笑)
しかし、MLM の話はさておき、このMLM の先輩たちの話を聞いているとなかなか興味深いのです。彼らのネットワークの参加者を見ていると某大手企業の重役さんが入っていたり、とある芸能関係の著名人が入っていたり、と、失礼な言い方ですが出会った彼らの肩書きからは想像のつかない人脈が垣間見えてくるのです。
背景にはいろいろなものがあるのだと思います。介在している商品の高機能性、MLM のもつ権利所得という仕組みと不安定な社会の中での将来への不安への備え、などなど、いろいろな思惑が幅広い参加者を呼び込んでいるのだと思います。

さて、タイトルに戻りましょう。最近そのような人のネットワークを間近で見たものですから、ふとタイトルに吸い寄せられてしまったのです。また、とある会社で社長されていらっしゃる方からも
「いやぁ、shiさん、最近昔の会社の人たちとの同窓会のようなものが増えて来て、いざ出てみると面白いんですよ。みんなあちこちでいろいろな事やっていて。30代は人と会っている時間があったらしごとさせろっ!って思ってましたけど、いや、間違いでした(笑)人のつながりって大事なんですねぇ。」
と、しみじみ言われました。
考えてみれば、雇われとはいえ、普通の人が一見引いてしまうような肩書きを手に入れた今、この肩書きでいろいろな人と会うのも仕事のうち、と思い始めていた矢先でもあったので、きっと何かの縁なのだと思います。今は人と会い、人を知り、その流れに乗っていく時期なのかな、と。
とあるところで聞いた事があるのですが、人のつながりで 6 人間に挟むことでだいたい100万人に到達する事が出来る、そうです。ただ、この本を読んで思ったことであり、MLM の彼らを見て思うのは、この 6 steps のつながりを放っておくと粗なものでしかないものの、密なものにすれば 100万人が力になってくれる可能性があり、何かを生み出す可能性を秘めているのではないか、と。
普段から人付き合いは大事にしないといけませんね。ちょっと旧知の交流を掘り下げ直しますかねぇ。。。

で、MLM はどうするかって?どうしたらいいですかねぇ(笑)

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