生活保護を受けるにも。。。
さて、私のここでの論調をご覧の皆さんにはよーく分かっていただいてる
とは思うのですが、
私って、結構ケチ
でして、そのケチさ加減は自分の財布にとどまらず、国の財政にも
届かぬ声を上げているわけですが(笑)、
ちょうど年初の朝日新聞の一面を飾った記事に
「就学保護が 25%を超える」
とかなんとかいう記事だったと記憶していますが、要は何かというと、
現在の公立の小中学校へ通う子供の、全国平均で4人に一人が
公的補助を受けないと学校に通えない、という現状があるそうです。
その記事で一番印象的だったのが、全国平均は25%でしたが、
東京都はその平均を上回る率の補助を行い、市区町村レベルで
最悪なのが40% という数値を出した、私の実家のある足立区なのです。
過去の税金関連の私の記事を引っ張り出すまでもなく、
自治体による福祉政策のコストは税金でまかなわれているものであり、
となれば、例えば上記のような福祉政策を行うことというのは、
端的に言ってしまえば、税金という名前の富の再分配であり、
これは高額所得者に代表されるような、まじめに社会的貢献をすべく
働く人の労働意欲を削ぐものに他ならない、ということになるため、
その観点から見れば、こんなの受けているのは。。。というような
議論に突入しかねないのですが、その前に、その仕組みをちゃんと
見てからでないと、ある程度正しい見地にたっての議論が出来ないや、
ということで、こんな本を三が日の最終日に買って読んでみました。
この記事は、そのレビューです。
さて、本のタイトルは「プチ。。。のすすめ」と、最近の本にありがちな、
お手軽お気軽に出来るからやりなさいよ、という挑発/扇動的ではあるものの、
内容はその軽さとは裏腹に、かなりの量の法律の条文や実例をベースとして、
その申し込む側としては実際の手続きやそこに到るまでの準備の大変さ、
そしてその後の経過の負担をつぶさに説明することで、これが本当に
「人として最低限のレベルで生きるための」ラストリゾートであることを見せ、
運営する側としては、求めてきている人が本当に必要な人なのか、
それとも法制度上の隙間を狙って楽するために来ているのかを見極める
限界があったり、また、法的枠組みの結果救ってあげられる人とあげられない人との
差が生まれてきたり、という法制度的な構造的問題や実務的問題を綺麗に
まとめている、というところで、読んでいてすごく勉強になりました。
で、これを読んでいて、ふと思ったのが、ひとつは橘玲の黄金の羽根の拾い方
のような、法的に弱者とした人たちに対する救済策を逆手に取る生き方があるなかで、
こちらも、その法制度を深く理解したうえでどううまく使うか、というある種の
リーガルエンジニアリングという意味では同じであり、あとは、これを使うかどうかに
ついては処々の精神的なバリアーを如何に超えていくか、というところが
特に生活保護の場合には問題になるのでしょう。
もうひとつは、ホームレス、という生き方について、今の法制度上では
住所を持たないと生活保護が受けられない、という仕組みになっているため
彼らには保護することが出来ないことになっているのですが、その前提には
やはりやむにやまれずして保護せざるを得ない、という事態には
自ら住むところを捨てた人を含まない、ということ、もしくは、そうなる前に
保護を受けることで回避するか、のいずれかの選択肢を(暗黙のうちに)
国が提示している、ということでしょうね。
もしくは。。。その意味での国の保護を拒絶した人たち、とも捉える事も
出来るのでしょうか。。。
なんにせよ、これを見て保護される状況がどれくらいかはよくわかるので、
普通に生活している私たちは、少なくとも進んではこうなろうとしてはいけないし、
出来るだけならないように回避するように早めに手立てを取るべきだと、と
思うのです。そうすることが、少なくとも、この国を生活保護政策で潰さない
第一歩でしょうから。
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とは思うのですが、
私って、結構ケチ
でして、そのケチさ加減は自分の財布にとどまらず、国の財政にも
届かぬ声を上げているわけですが(笑)、
ちょうど年初の朝日新聞の一面を飾った記事に
「就学保護が 25%を超える」
とかなんとかいう記事だったと記憶していますが、要は何かというと、
現在の公立の小中学校へ通う子供の、全国平均で4人に一人が
公的補助を受けないと学校に通えない、という現状があるそうです。
その記事で一番印象的だったのが、全国平均は25%でしたが、
東京都はその平均を上回る率の補助を行い、市区町村レベルで
最悪なのが40% という数値を出した、私の実家のある足立区なのです。
過去の税金関連の私の記事を引っ張り出すまでもなく、
自治体による福祉政策のコストは税金でまかなわれているものであり、
となれば、例えば上記のような福祉政策を行うことというのは、
端的に言ってしまえば、税金という名前の富の再分配であり、
これは高額所得者に代表されるような、まじめに社会的貢献をすべく
働く人の労働意欲を削ぐものに他ならない、ということになるため、
その観点から見れば、こんなの受けているのは。。。というような
議論に突入しかねないのですが、その前に、その仕組みをちゃんと
見てからでないと、ある程度正しい見地にたっての議論が出来ないや、
ということで、こんな本を三が日の最終日に買って読んでみました。
この記事は、そのレビューです。
さて、本のタイトルは「プチ。。。のすすめ」と、最近の本にありがちな、
お手軽お気軽に出来るからやりなさいよ、という挑発/扇動的ではあるものの、
内容はその軽さとは裏腹に、かなりの量の法律の条文や実例をベースとして、
その申し込む側としては実際の手続きやそこに到るまでの準備の大変さ、
そしてその後の経過の負担をつぶさに説明することで、これが本当に
「人として最低限のレベルで生きるための」ラストリゾートであることを見せ、
運営する側としては、求めてきている人が本当に必要な人なのか、
それとも法制度上の隙間を狙って楽するために来ているのかを見極める
限界があったり、また、法的枠組みの結果救ってあげられる人とあげられない人との
差が生まれてきたり、という法制度的な構造的問題や実務的問題を綺麗に
まとめている、というところで、読んでいてすごく勉強になりました。
で、これを読んでいて、ふと思ったのが、ひとつは橘玲の黄金の羽根の拾い方
のような、法的に弱者とした人たちに対する救済策を逆手に取る生き方があるなかで、
こちらも、その法制度を深く理解したうえでどううまく使うか、というある種の
リーガルエンジニアリングという意味では同じであり、あとは、これを使うかどうかに
ついては処々の精神的なバリアーを如何に超えていくか、というところが
特に生活保護の場合には問題になるのでしょう。
もうひとつは、ホームレス、という生き方について、今の法制度上では
住所を持たないと生活保護が受けられない、という仕組みになっているため
彼らには保護することが出来ないことになっているのですが、その前提には
やはりやむにやまれずして保護せざるを得ない、という事態には
自ら住むところを捨てた人を含まない、ということ、もしくは、そうなる前に
保護を受けることで回避するか、のいずれかの選択肢を(暗黙のうちに)
国が提示している、ということでしょうね。
もしくは。。。その意味での国の保護を拒絶した人たち、とも捉える事も
出来るのでしょうか。。。
なんにせよ、これを見て保護される状況がどれくらいかはよくわかるので、
普通に生活している私たちは、少なくとも進んではこうなろうとしてはいけないし、
出来るだけならないように回避するように早めに手立てを取るべきだと、と
思うのです。そうすることが、少なくとも、この国を生活保護政策で潰さない
第一歩でしょうから。
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