戦う(?)管理組合理事(笑)

(注)この記事は2006年1月6日の記事の再録です。

かの偽装問題で、最終的に購入したマンションの管理組合の理事さんも
大変そうですし、つい昨年末くらいまで管理組合理事になったサラリーマンの
どたばたをドラマにしたものも NHK でやっていたと思うのですが、
さて、じゃあ私はといえば、普通なマンションだとそんなに
イベントがないので、もう少しはのんびりできるはずなのですが、
例の競売途中の区分所有者がいるもので、なかなか落ち着きません。



さて、管理組合費というのは、それぞれの区分所有者が公平に負担すべきもの
であり、その供出はタイムリーに行われて初めて健全な管理組合の運営が
なされるわけでして、となるとその支払いが滞るということは、他の組合員に
対して不公平であり、またその督促を怠るのも当然不公平だといえるでしょう。

で、ここでも散々書いている話ですが、競売にかかって不動産業者が落としたという
区分について、管理組合費などの支払いが滞りがち
で、正直なところ
ここまで遅れているケースは、そのまま自己破産になったケースとほとんど同じくらい
というのが過去の経験上あり、また、現在のマンションの相場と競売価格との差額が
幾らになって、結果彼らが幾ら稼ぐかが明確な今、彼らが幾らのために働いているか
分かる以上、払えない理由はないのに払わないということにさすがに腹が立って
管理事務を委任している管理会社に

「債務不履行の申し立ての準備よろしく」

と指示を出しました。

え?という方も多いでしょう。要は、
「お前ら倒産だろ?マーケットから消えろよ!」
と言えといっているのですから。前回の記事にも書いたとおり、彼らが
稼ぐために管理組合の公平性と財政の健全性を損なう理由はないのですから、
我々を守るための手段をとるべきであり、もしとらなければ理事長は他の組合員から
訴えられてもおかしくはないのです。


さて、その指図に対して管理会社から次のような説明がありました。

「不動産業界において競売物件は転売が決まるまで払わないのが一般的のようです。
というのも、競売でキャッシュを使っているからか、「決済するまで払えない」とよく言い訳
されるケースがあります」

不動産業界の人たちはそれで納得するかもしれませんが、考えてみてください。
クレジットカードや消費者金融の世界で、1ヶ月延滞を3回以上連続行えば
期限の利益を喪失するまでは行かないかもしれないものの、
管理債権として厳しく取り立てられるカテゴリーに分けられ、なおかつ
信用枠の減額もしくは消滅、くらい、信用を失っている扱いをされるのが通例です。

また、一般的な商行為において手形を切っていれば既に3回以上の不渡りを
行っているのですから、取引停止であり、また倒産とみなされます。

不動産業界内では一般的でも、そのほかの業界では通用しません。
また、それを理由にして、他の組合員との差別化を行うことの合理性はないでしょう。

確かに
「理事長がとても御立腹である旨、及び毎月きちんと払っていただけばこのような事
にはならない旨伝えました所、
『払う意思がないとは何度も言っているのに・・・云々』
と言われてしまいました。」
と、払う意思がある(いや、この文章では、払う意思がないのだからもっとひどいや。。。)
のかもしれませんが、払っていない以上、駄目でしょう。

私たち個人が延滞してもそれで銀行が許してくれますか?
私たちが会社としてのその業者さんに対して業界が与えているほど
信用を供与していないということにまず気づくべきでしょう。
もしキャッシュを使っているから払えない、というのであれば
信用してくれるところからキャッシュを調達して、信用してもらえていないところに
支払うことで信用を得る、というのが、一般的な企業間取引ではないのでしょうか。

どうやら、決済のめどが立ったそうなのですが、さて、どうですかねぇ。。。

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