ロンドンからユーロスターで行くパリ 7時間の旅 - ロンドンからパリまで

(注) この記事は 2008年9月2日の記事の再録です。

これは 7月にロンドンに行った際に立ち寄ったパリの話なのですが。。。
まだ書き終わってません(苦笑)
なので、先行して書けている部分から公開していきます。

まずは、例によって

One day trip from London to Paris by Eurostar and back



で旅程を一通りアップしてありますのでこちらもご覧くださいね。

東京から絶対に仕事を追われない土曜の朝だというのに、なぜか 5時に起きだして、5時半からジムワークに勤しみ、
6時15分にはシャワーでさっぱりしていそいそとパスポートとクレジットカードをバックパックに入れてホテルをあとにする私。
目指すは、King's Cross / St. Pancras 駅。なぜかというと、えいやと思いついて EuroStar に乗り込んで Paris 半日旅行を企てたのです。
UK Japan 2008 やってるんだから英国内のどこかに行けばいいのに、というおしかりを受けそうですが、

いや、だって乗ってみたかったんですもの、EuroStar

で、去年なら Waterloo がEuroStar の出発駅だったからそれなら楽なはずなのに、残念ながらいつの間にかに St. Pancras に
移動してしまったので、朝からLondon を縦断してたどり着きました、 St. Pancras International Station
朝 7時過ぎだというのにたくさんの人がところ狭しといるではないですか。
でも、考えてみれば、18両編成の電車ですから 1両に 30人としても 500人以上まとめて乗る訳ですので
そりゃあたくさんいる訳です。

まず、チケットセンターで前日にオンラインで予約したクレジットカードを使ってチケットをピックアップ。
それから、駅の改札と同じく Check-in します。このとき、Eurostar の web でも解説していましたが、

エラーを起こしたんじゃないか?!

と思うくらいチケットを入れてから出てくるまで時間がかかります(苦笑)
そのあと、いきなりフランスの入国審査です(笑
でも、パスポート見るだけでスタンプを押してくれません(TT)
ええ、入国した足跡が残らないのです。
そして、セキュリティチェックと相成る訳ですが、飛行機と違って
ラップトップを鞄から出して、ということはありません。ジャケットは脱がされますが。。。
でも、液体の持ち込みもうるさくないようですねぇ。。。

で、そこを抜けると、普通に駅の待ち合いです。Coffee Neroや WHSmith といった街で見かけるお店が
待ち構えています(笑)で、考えてみれば、ガイドブックをもっていないことに気づいて英語で書かれた
ガイドブックをかい、待ち時間も 1時間ちょっとあるので、と長蛇の列に並んでコーヒーを買って飲みながら廻りを見回してみました。

当然、白人さん多いです(笑)
続いて。。。ん?韓国人?言葉に聞き覚えがあるぞ。。。
あと、日本人もちらほら。

なんて思っていると、待ち合いのラウンジでホーン系の演奏が。ん。。。ミッキーマウス・マーチだ。
そうです。ユーロディズニーランド行きの列車も出てるのですから、St. Pancras から嫌が応にも盛り上がります(笑)

で、待つこと残り 30分というところで、boarding を促されます。
でも、エスカレーターで上にあるホームにあがることになるので長蛇の列が出来上がります。。。
なので、のんびりと列がすくのを待ち、ある程度短くなったところで並んでエスカレーターの乗り込むと
微妙に気持ちが高揚してきます(笑)
そして、あがりきったところで私を待ってた Eurostar !18両編成の濃紺の稲妻の登場です(笑)

今回予約した籍は Leisure Select という、いわばビジネスクラスのような席でして、車中は飲み物の
提供を受けられるとともに食事ももらえる、というちょっとゴージャス感を味わえる席でした。
というのも、オンラインで予約するとき、時間の自由度が高い(遅刻して乗り損ねても大丈夫)けど途中の食事なし、
という座席でいうと一番下のクラスの座席より、列車指定だけど食事のついている二晩目のクラスの座席のほうが
値段が安かったから、なのです。ちなみに、片道で 150ポンド弱。帰りは、同じ日に帰るから、ということで
同じクラスの座席が少しお安くなって 100ポンド。これが一晩パリで過ごすとお値段が変わってくるらしい。。。

社内は、片側1席、もう反対側は2席の1列3席構成で、4人、もしくは2人で向かい合う座席を中心に、二人並ぶ
もしくは一人で座る、という座席がアレンジされていました。なお、座席の方向は変えられないので
その点、くるくる回すことの出来る新幹線とかすごいと思ったり。。。
しかし、ビジネス同等とはいうものの、さすがに、フルフラットに倒して寝ることは出来ません(笑)
さしずめ、ヨーロッパ内の飛行機(ボーイング 737 あたりの中型機)のビジネスクラスと同等でしょうか。

なんて見回していると、列車はいつの間にか走り出していました。
車窓の風景は。。。夏なのに、どことなく黄金色に見える畑が広がっている、どことなく北海道に似た風景が
走り去っていきます。なんていう描写を書き留めようとラップトップを取り出して電源をみつけると
2列の座席のちょうど真ん中にあるので、隣のお兄ちゃんに使っていいか?と聞いてみる。そこから
ちょっとした世間話が。

彼はオーストラリア人のデザイナーで、ただいま休暇中。どうやらプロジェクトベースで働いているらしく、
3ヶ月のちょっと長い休暇が取れたので、ヨーロッパを点々と回っているそうな。
仕事柄マックは使うので、私の持ち歩いている Air はちょっと気になったらしい(笑)
私が日本人だというのは、携帯とかのガジェットをたくさん持ち歩いているのでわかったらしい(苦笑)

あ、ちなみに、ユーロスターの中の電源はヨーロッパ大陸仕様(丸い二つ穴)ですのでご注意を。
なんて、話をしていると、出発から 40分くらいでお食事のサービスが。
メニューは。。。写真を参考にしていただくとして(笑)、ポイントはユーロスターに限らず
ヨーロッパのビジネスのキーワードはどうも最近「カーボン・ニュートラル」のようです。
つまりは、ビジネスの結果二酸化炭素を余剰排出しないことで地球にやさしい、ということのアピールなのですが
ではなぜ、そこで列車の食事のメニューと関連するかというと、出てくるメニューの素材についても
その点に配慮がなされていて、多分工場のすぐ外で作ったバジルを始め、あらゆる食材が出来るだけ
二酸化炭素を排出しないように産地から検討されて「新鮮な状態」で運ばれる、というのです。
確かに、飛行機で運ばれた冷凍食材が果たして新鮮な食べ物か、と言われれば疑問ではあるので
この、二酸化炭素排出量を押さえるという観点での「地のものを食べる」コンセプトは
原点に戻るという意味では正しいのだろうなぁ、と思うのです。折しも、日本でもハウス野菜に
フュエルサーチャージを導入しようという話も出て来ている今、季節のものを旬の季節に自分で足を運んで
その地でいただく、というのが、本当の意味の贅沢であり、温暖化削減の第一歩なのかもしれません。


で、ご飯が出て来て食べ始めると、人間現金なものでご飯に集中して車窓に目がいかなくなるようで
むしろ、隣のオーストラリアのおにいちゃんと
「メインディッシュ、こないねー」
と言って笑って食べていると、
「そういえば。。。今、イギリス?フランス?」
「んー、車の走るのをみればわかるけど。。。。」
といって、車窓に目をやると。。。車が走っていない(笑)
ただただ広がる緑と小麦色の入り交じる畑だけ。
そうしていると、駅が見えてそこがフランスだということがわかるのです。
そう、ご飯のおかげで海底トンネルが気づかなかったのです。
JR東日本さん、関越トンネルでこういうの、どうでしょう(笑)

そして、ひた走ること1時間、最後の入線にちょっと時間がかかったものの、すこし予定時間より遅れて
Paris Nord に到着しました。当然、改札はなく、そのままホームの端から駅の構内に出てしまいます。
でも、ロンドンの Paddington のような感じもしつつ、でもどことなくイギリスとはちょっと違った
空気を感じつつ、地下鉄の駅を目指すのでした。

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