たまには書評でも - 人の気持ち、わかります?

12/28/2014
そーいえば、ずいぶん昔はあれこれ読んでは復習のつもりもあって書評をあれこれ書いてましたねぇ。でも、長続きしなかった、からじゃなく、そもそも本を読むことから距離をおいていたところがありますかねぇ。本になる前の情報を追いかけて学んでいかないと、という気持ちがあったので。なので、どちらかというと、本を読んで書評を書くより、自分でこういうblog のようなところで脳内の整理をするためのアウトプットすらせずに内緒にすることが多かったのかもしれません。

ところが、このところ書店で本を手にして読む機会が増えました。なんででしょう。気持ちの余裕なのか、仕事を含めた生活のペースが少しゆっくりしてきたからか。

まぁ、それはさておき。これは、とある方たちとのカジュアルな会議の為の待ち合わせが本屋だったのと、その時に、私も何度かお話をしたことのあった、その方たちの昔の仕事仲間がちょうど本を出した、というタイミングで「ああ、出たんだ。買わなきゃね」という流れに流されたから(笑)それがこれ。

というと、著者に怒られそうなので白状すれば、最近のはやり言葉の一つですよね。「アドラー心理学」。あ、また怒られそう(笑)でも、それへの取っ掛かりとしてもいいかな、と思ったのも事実。そのせいか、ifttt.com と Pocket というweb サービスで常にウォッチしている lifehacker.jp の書評にも扱われている、現代社会のハイテク系の人たちにも読まれたほうがいい本、らしい。

って、まずはこれくらい持ち上げておいてもいいですよね?



さて。書くと言ってみたものの、実は頭がいたい。
なにせ、既に要点を綺麗にまとめている書評があるのを自分でリンクで参照しているから、だけではない。確実にこれを著者が読む、という前提で書かねばならないからだ(笑)いわば公開のラブレターなわけで、気の利いたことを書かないといけないよな、というプレッシャーを感じずにはいられない。ええ、特にこの本を読んだ後なら、なおのこと、である。なぜか。前述の書評で取り上げていたのが「ポジティブな」「言い換え」を効果的に使うことが自分のこころの中のバランスや他人とのコミュニケーションにおいて円滑さを生み出す、ということであり、実はそこが特にこの10年以上の社会現象として注目が上がってしまっている「うつ」のような精神性疾患への取っ掛かり、なんじゃないの、と誰もが感じて注目している、んじゃないかなー、と思っていたからです。でなきゃ、本屋をみたら一ブロックは確実にそういう関連の本で溢れかえっているはずがない。

とすると、ここでも、ちゃんと「ポジティブ」な「言い換え」を使って書評の一つも書かないと、となるわけですが、まぁ、良いお手本が先に表に出ているのは辛い。


とはいえ、ちゃんと著者は私に逃げ道を残してくれていました。

一回目の読後の印象として、「で、アドラー心理学ってなんだったの?」(笑)

ええ、特に解説してくれません。いいんです。解説なんて。なにせ、現役のエグゼクティブ・コーチらしく、それをベースにしたエクセサイズが満載なので、理論を学ぶ時間はいいから、体と心をまず動かしてよ、その背景にちゃんとアドラー心理学などがあるから安心して、なのですから。そうすることで、結果、というより何かしらのアウトプットを引き出そう、というのは面白いなぁ、と思いました。

で、このアプローチって、実は心理学に似て非なる NLP に通じるものがあるなぁ、と思って読んでいたのですが、どうでしょう。使われている用語も結構かぶるところがありますし、個人的には生噛りの NLP の知識の一部をこの本で再確認したようにも思っています。

あと大事なのは、満載のエクセサイズの中から、日々に取り込めるものは必ず一つはあるので、自分のルーティンに組み込むこと、ですねぇ。最近になって「ルーティン」というものがメンタルへの負荷を減らすという点でその重要性を感じるのですが、他方で、その何かをする際に「ルーティンを作って繰り返す」、というルーティンを習慣化させるのも大変な訳で、これは意識が向かないと難しいですよねぇ。どうしたらいいんでしょう(笑)

なんにせよ、読んで納得するよりも、本を片手の心と体を動かして実感するほうがよりこの本の意図するところに近づけるんじゃないかな、と思いました。その意味ではまだまだ読み込めていない、のかもしれません(苦笑)

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