皆、頭を抱えています。。。

昨日、都内某所でセミナーが一つあって、本当は出る予定だったのですが、引っ込み思案なスタッフをたまには外の空気に触れさせよう、と思い、出席してもらってきました。セミナーの内容は、というと、概略だけいえば、法制度の変更が今度あるのでそれについて弁護士先生に解説してもらいましょう、ということなので、ちょっと固い話ではあるものの。。。というところから、この話は始まります(笑)

金融の世界に身を置いているのでどうしても金融の視点に凝り固まってものを見がちなのは、既にこのブログにおつきあいいただいている皆様には既知のことではありますが(苦笑)、まぁ、今回の法制度の変更も、お約束通りと言う展開になっていて、市場参加者の皆が頭を痛めている、状態なのです。というのも、例えば法律を一つ変更なり修正なり新規導入したとしても、法律ではその立法の趣旨を反映させるに留まるので、実際にそれに基づいて何をしなければならないのかがぼんやりとしか見えない、のです。そこで、法律の条文のドラフトが出来ると、パブリックコメント(略してパブコメ)と言う形でこの条文の意図するところは、という問答集が出来上がり、その上でその法律の施行令や施行規則、はたまたガイドラインや監督官庁による指導などなどの形で実務が築き上げられて行くのです。


ということは。
ご想像に難くない訳ですが、法制度の変更、といった時点で存在するのは、施行前の国会を通過した文言と、それに対するパブコメが存在するだけで、まだ実務レベルに耐えうる状態に実は無いのです。となれば、今回のセミナーも、法の趣旨、とか概略、とかこれはやると/やらないとやばそうだ、とかという雰囲気を味わうのに役立つものの、実務でどうしたら「許してもらえるのか」という特効薬はまだ世の中に出回っていないので期待していっては行けない、というものだったのです。

なので、リラックスして聞いてきてくださいねー
といって安心して送り出せた訳です(苦笑)

というのも、実は弁護士先生とは過日ちょっと話をしていて、特に進展がないことを聞いてしまっていたものですから(苦笑)


しかし。。。今回の法制度の変更、頭が痛いのは確かです。
さんざん、リスク開示はきっちりしなさい、と言われ続けてきたのでそのようにしていたのに、投資家の目にわかりやすく、かつ簡潔に、飽きない程度にというのがどうやら背景にあるようです。って、金融のリスクを簡潔に、と言われて、読者の前提となる理解度がわからないから平たく誰もがわかるように丁寧に書いている部分があるのに、他方で長過ぎると読んでいてわからなくなるから端折りなさい、と言われている訳ですから。。。適切なリスク開示とはいったい何ぞや、という根本を問われている、訳ですよねぇ。。。暗に、説明が長くなる商品は売ってはいけない、という暗黙の障壁?

でも、ふと思いました。
今カントリーリスクを問われている日本国債。
リスク開示はどうするんだろう。会社の社債以上に複雑な財務状況を抱えるこの国のリスク開示はどうなるのやら。。。一度読んでみるかな(笑)

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