The Global Financial Centres Index
世の中クリスマスが終わると見事に年末年始モードになり、官公庁がさっさと御用納めすることから皆さん既にお休みに突入されているかと思います。
私の会社は 30日まで開けてますよー(TT)
おつきあいのあるのが銀行様と証券会社さまですから送金が出来る限りはおつきあいいたしますー(TT)
といっても、クリスマス前後は世界中が休みなのでどうしてもクリスマス明けは世の中全体がスローダウン。なので特に何かが起きるって訳ではないのですが、数年前に起きた台湾沖の地震で東京から香港にメールもファクシミリも電話も届かなくなったことを思うと、常に準備していないと怖い、と言うこともあって毎年ぎりぎりまで店を開けています。
で、そうすると、案外メールの整理とか普段出来ないようなことに時間を使うことが出来るようになるので(いえ、暇とは言いません)、いろいろと片付けを始めるのですが、そんなときに次のようなメールを見つけたのです。要約すると、「また、ロンドンシティの Global Financial Centres Index の投票の時期が来たので、Jersey を盛り上げましょう!」、と、昔のザ・ベストテンに組織票を送るアイドルのファンクラブよろしく、皆で投票しよう、という呼びかけなのですが(笑)、実際、ジャージーやケイマン諸島などなどの、「よく知らないから」「行ったこと無いから」「イメージ的に」ネガティブに見られがちなオフショア拠点は、どんなに法整備を行って技術的にクリーンだ、といっても、税制面で透明性を提供する、と大声でさけんでも(ちなみに、ここ、ポイントです。税制面でメリットがある、ではないんです。投資家の資金の最終的な出所である先進国の当局にしてみれば、自分の国での課税を逃れるような場所よりは、既にちゃんと税金を適切な場所でおさめてるからもう勘弁して、もしくはまだ税金取ってないですよ、と言える場所の方が組しやすいのです。なにせ、世界中で各国間で税金の取り合いをしているのですから。。。)、どうしたって、投資家の持つ「思い込み」には勝てないのです。ですので、常日頃、オフショアはクリーンですよ、怪しくないですよと、ことあるごとに言い続ける必要があって、ロンドンシティのような公的なところの作る Index はある意味一つのチャンスでもあるのです。
#で、私もこうやって取り上げやすい、という訳ですが(笑)
ちなみに、The Global Financial Centres Index というのは、
In March 2007, the City of London launched the Global Financial Centres Index (GFCI). The GFCI is a ranking of the competitiveness of financial centres based on a number of existing indices in combination with a regular survey of senior industry figures from around the world.
(出典はリンク先より)
と、世界の主要な金融センターをその競争力で比較するために指数化したもの、です。最新版はリンク先にあるとおり今年の9月に発行された第6版ですが、ざっと見ると、世界のトップ4は、ロンドン、ニューヨーク、香港、そしてシンガポールがあげられています。まぁ、妥当かな、と思ってみていますが、そこに続くのがなんと深圳。東京は前回15位から7位に回復した、ということなのですが、日本に対する評価はちょっと読んでいて悲しいですね。
Tokyo has risen back into the top ten with an increase of 63 points, having fallen to fifteenth place in GFCI 5. It was somewhat of a surprise that Tokyo was ranked outside the top ten in GFCI 5 – perhaps an over reaction to some of the trouble that Tokyo has suffered recently. A top ten position is probably a more accurate reflection. Whilst Japan does have significant economic difficulties, Tokyo is a leading financial centre that performs well in most areas - it is 5th in the Asset Management sub-index and 6th in
the Banking sub-index. Tokyo is also 5th in two of the area of competitiveness sub-indices – the People sub-index and the Infrastructure sub-index.
一応は、前回なぜ15位まで落ちたのかが驚きであり、ネガティブな印象のあったニュースに対する(過剰とはいえ)反応がそこまで落としたから top 10 に入るのは妥当、として、深刻な日本経済の不調があるものの、それなりの評価を受けている東アジア地域での主要な市場、とまとめられていますが、うーん、それでいいんでしょうか>現政権
ちなみに、私の会社の本国にあたる Jersey ですが、offshore の世界ではトップ、世界的に見ると14位、ということにはなっています。日本ではなじみが少ないのは、Jersey のファンド組成のための法制度がどちらかと言うと、少人数やプロ向けに特化した作りになっているからで、ケイマン諸島のような日本の公募投資信託向けスキームのための法制度を持っていないことによると思われますが、ロンドン市場などのヨーロッパ地域への投資をするには重要なオフショアと認識されていますので、もっと日本でも認知されてほしいなぁ、というのがオフショアの伝道師的な仕事をしている私個人の希望でもあったりします。
ということで、たまには為になるお話でした(笑)
私の会社は 30日まで開けてますよー(TT)
おつきあいのあるのが銀行様と証券会社さまですから送金が出来る限りはおつきあいいたしますー(TT)
といっても、クリスマス前後は世界中が休みなのでどうしてもクリスマス明けは世の中全体がスローダウン。なので特に何かが起きるって訳ではないのですが、数年前に起きた台湾沖の地震で東京から香港にメールもファクシミリも電話も届かなくなったことを思うと、常に準備していないと怖い、と言うこともあって毎年ぎりぎりまで店を開けています。
で、そうすると、案外メールの整理とか普段出来ないようなことに時間を使うことが出来るようになるので(いえ、暇とは言いません)、いろいろと片付けを始めるのですが、そんなときに次のようなメールを見つけたのです。要約すると、「また、ロンドンシティの Global Financial Centres Index の投票の時期が来たので、Jersey を盛り上げましょう!」、と、昔のザ・ベストテンに組織票を送るアイドルのファンクラブよろしく、皆で投票しよう、という呼びかけなのですが(笑)、実際、ジャージーやケイマン諸島などなどの、「よく知らないから」「行ったこと無いから」「イメージ的に」ネガティブに見られがちなオフショア拠点は、どんなに法整備を行って技術的にクリーンだ、といっても、税制面で透明性を提供する、と大声でさけんでも(ちなみに、ここ、ポイントです。税制面でメリットがある、ではないんです。投資家の資金の最終的な出所である先進国の当局にしてみれば、自分の国での課税を逃れるような場所よりは、既にちゃんと税金を適切な場所でおさめてるからもう勘弁して、もしくはまだ税金取ってないですよ、と言える場所の方が組しやすいのです。なにせ、世界中で各国間で税金の取り合いをしているのですから。。。)、どうしたって、投資家の持つ「思い込み」には勝てないのです。ですので、常日頃、オフショアはクリーンですよ、怪しくないですよと、ことあるごとに言い続ける必要があって、ロンドンシティのような公的なところの作る Index はある意味一つのチャンスでもあるのです。
#で、私もこうやって取り上げやすい、という訳ですが(笑)
ちなみに、The Global Financial Centres Index というのは、
In March 2007, the City of London launched the Global Financial Centres Index (GFCI). The GFCI is a ranking of the competitiveness of financial centres based on a number of existing indices in combination with a regular survey of senior industry figures from around the world.
(出典はリンク先より)
と、世界の主要な金融センターをその競争力で比較するために指数化したもの、です。最新版はリンク先にあるとおり今年の9月に発行された第6版ですが、ざっと見ると、世界のトップ4は、ロンドン、ニューヨーク、香港、そしてシンガポールがあげられています。まぁ、妥当かな、と思ってみていますが、そこに続くのがなんと深圳。東京は前回15位から7位に回復した、ということなのですが、日本に対する評価はちょっと読んでいて悲しいですね。
Tokyo has risen back into the top ten with an increase of 63 points, having fallen to fifteenth place in GFCI 5. It was somewhat of a surprise that Tokyo was ranked outside the top ten in GFCI 5 – perhaps an over reaction to some of the trouble that Tokyo has suffered recently. A top ten position is probably a more accurate reflection. Whilst Japan does have significant economic difficulties, Tokyo is a leading financial centre that performs well in most areas - it is 5th in the Asset Management sub-index and 6th in
the Banking sub-index. Tokyo is also 5th in two of the area of competitiveness sub-indices – the People sub-index and the Infrastructure sub-index.
一応は、前回なぜ15位まで落ちたのかが驚きであり、ネガティブな印象のあったニュースに対する(過剰とはいえ)反応がそこまで落としたから top 10 に入るのは妥当、として、深刻な日本経済の不調があるものの、それなりの評価を受けている東アジア地域での主要な市場、とまとめられていますが、うーん、それでいいんでしょうか>現政権
ちなみに、私の会社の本国にあたる Jersey ですが、offshore の世界ではトップ、世界的に見ると14位、ということにはなっています。日本ではなじみが少ないのは、Jersey のファンド組成のための法制度がどちらかと言うと、少人数やプロ向けに特化した作りになっているからで、ケイマン諸島のような日本の公募投資信託向けスキームのための法制度を持っていないことによると思われますが、ロンドン市場などのヨーロッパ地域への投資をするには重要なオフショアと認識されていますので、もっと日本でも認知されてほしいなぁ、というのがオフショアの伝道師的な仕事をしている私個人の希望でもあったりします。
ということで、たまには為になるお話でした(笑)
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