Reconstructed - The Art of Noise

(注) この記事は2006年2月12日の記事の再録です。

さて、21世紀の the Art of Noise のもう一枚のアルバム、というのは
実はあまり知られていないようなのですが、こんな風にあるんです。



このアルバム、一見前作に数曲を加えただけ？でも SACD で出しているんだ。。。
という、マニア心を揺さぶる作りにはなっているのですが、実は。。。

前回ご紹介の DVD、Into Vision のライブテイクをそのまま SACD にしただけ、
というもの。確かに 5.1 ch で再現しようとすれば、そうならざるを得ないのですが、
ちょっと。。。と一瞬脱力感に襲われるものの、よく考えてみれば
DVDでは iTunes に入れる事は出来ないので、このライブを iPod で楽しもうと
するには案外いい選択肢だったのかも知れません。

実際、DVD だとぼーっと眺めておしまいのところ、結構聞き込む事で
いろいろな発見が出てくるのです。例えば、このライブのメインメッセージは
100 年前に同じく世紀末を超えた作曲家、ドビュッシーをモチーフにしているものの、
この時代における情報過多という問題を提起している、とか。
＃　cell phone, e-mail, pager, faxes...
これをライブで本当にやっているのか、という位の技術的なところとか。

まぁ、残念なのは、コンテンツとしてはこれより沢山入っている
DVD が 1000円以下で出回っているにもかかわらず、SACD という性質上
3500円してしまっている、という割高感、でしょうか。。。