BRICs Watch -August 2007
(注) この記事は 2007年 9月27日の記事の再録です。
ということで、ほぼひと月遅れのレポートです(苦笑)
今月はきつかったですよぉ。
第二週にイギリスに、第三週に香港にそれぞれ出張で
いなかったものですから全然集中して仕事が出来ず、
当然ここまで手が伸びないのです。。。
移動中は爆睡。。。
すこし余裕ある生活をしたいものです(笑)
ということで、投資家も心理的余裕がなくなった8月ですが
マーケットはどうだったのでしょうか。。。
8月の新興市場は、10日に再燃化した米国の住宅ローン問題が米国株式市場のみならず、連鎖的に新興国の為替市場を含めた世界中の金融市場において投資家をリスク回避に導いたことから、従来からのファンダメンタルズ主導の市場が反転するという結果になりましたが、月末に向かうに従い概ね対ドル高基調に再び転じました。
ブラジルレアルは、現地通貨建て債券の金利の高さによるキャリートレードといった投資対象の資金の流入が比較的多かったことから、BRICs 4通貨のなかで最も大きくこの8月のマーケットの混乱による影響を受けた結果となりました。一度は年初来13%の上昇となる水準にまで上昇したものの、サブプライム問題の本格化した10日以降この問題の米国での動向に大きく左右される展開を見せました。その間、格付け会社はブラジル国債の格付けを引き上げましたが、その結果投資適格級にあと一段階となりました。
ロシアルーブルは、他の新興国同様米国市場の影響から逃れることができませんでしたが、中央銀行がおよそ90億ドル相当の資金注入を市場に行うことで銀行間の流動性補完と金融システムの維持に努めました。特に食品のような商品の価格の上昇などを背景に年率 8.7%
と、中央銀行の目標であった年率 8%を上回る以上に、予想以上の早さで上昇をみせるインフレ率の抑制のためにルーブル高を支持すべく市場介入を行うなど、今後のルーブル高が維持されるものと観測されております。
インドルピーは、7月に起きた記録的な株取引高による資本流入から一転、株式市場も5ヶ月続いた上昇も8月中には反転して 18億ドル以上の株式が売られた結果、7月24日に記録した対ドルの最高値から 1.5% 下落し、月次ベースでも2006年5月以来の下落率を記録しました。その一方、株式市場の反転による投資資金の再流入により、3ヶ月ぶりの高騰を見せる展開もありました。近年の中流層の台頭などから経済成長率が2006年6月からの1年で 9.3%と予想以上に早いペースであったことから、金利上昇圧力が強まっております。
中国元は、通貨レート決定の為の参照通貨バスケットにある通貨のドル安の影響を受けてのドル安が観測されたものの、前月の貿易黒字が前年同月比で67%増と予想を上回る伸びとなったことなどから、アメリカを中心とした人民元切り上げへの圧力に緩やかな上昇で対応するという従来からの方針を変えることなかったため他通貨と比べてその変動率は小さくまた月次ベースでも着実な上昇を見せております。一方、インフレ率が10年ぶりの高水準に達し、固定資産投資も増加傾向にあることから、景気の沈静化のために21日に利上げを行いました。
ということで、ほぼひと月遅れのレポートです(苦笑)
今月はきつかったですよぉ。
第二週にイギリスに、第三週に香港にそれぞれ出張で
いなかったものですから全然集中して仕事が出来ず、
当然ここまで手が伸びないのです。。。
移動中は爆睡。。。
すこし余裕ある生活をしたいものです(笑)
ということで、投資家も心理的余裕がなくなった8月ですが
マーケットはどうだったのでしょうか。。。
8月の新興市場は、10日に再燃化した米国の住宅ローン問題が米国株式市場のみならず、連鎖的に新興国の為替市場を含めた世界中の金融市場において投資家をリスク回避に導いたことから、従来からのファンダメンタルズ主導の市場が反転するという結果になりましたが、月末に向かうに従い概ね対ドル高基調に再び転じました。
ブラジルレアルは、現地通貨建て債券の金利の高さによるキャリートレードといった投資対象の資金の流入が比較的多かったことから、BRICs 4通貨のなかで最も大きくこの8月のマーケットの混乱による影響を受けた結果となりました。一度は年初来13%の上昇となる水準にまで上昇したものの、サブプライム問題の本格化した10日以降この問題の米国での動向に大きく左右される展開を見せました。その間、格付け会社はブラジル国債の格付けを引き上げましたが、その結果投資適格級にあと一段階となりました。
ロシアルーブルは、他の新興国同様米国市場の影響から逃れることができませんでしたが、中央銀行がおよそ90億ドル相当の資金注入を市場に行うことで銀行間の流動性補完と金融システムの維持に努めました。特に食品のような商品の価格の上昇などを背景に年率 8.7%
と、中央銀行の目標であった年率 8%を上回る以上に、予想以上の早さで上昇をみせるインフレ率の抑制のためにルーブル高を支持すべく市場介入を行うなど、今後のルーブル高が維持されるものと観測されております。
インドルピーは、7月に起きた記録的な株取引高による資本流入から一転、株式市場も5ヶ月続いた上昇も8月中には反転して 18億ドル以上の株式が売られた結果、7月24日に記録した対ドルの最高値から 1.5% 下落し、月次ベースでも2006年5月以来の下落率を記録しました。その一方、株式市場の反転による投資資金の再流入により、3ヶ月ぶりの高騰を見せる展開もありました。近年の中流層の台頭などから経済成長率が2006年6月からの1年で 9.3%と予想以上に早いペースであったことから、金利上昇圧力が強まっております。
中国元は、通貨レート決定の為の参照通貨バスケットにある通貨のドル安の影響を受けてのドル安が観測されたものの、前月の貿易黒字が前年同月比で67%増と予想を上回る伸びとなったことなどから、アメリカを中心とした人民元切り上げへの圧力に緩やかな上昇で対応するという従来からの方針を変えることなかったため他通貨と比べてその変動率は小さくまた月次ベースでも着実な上昇を見せております。一方、インフレ率が10年ぶりの高水準に達し、固定資産投資も増加傾向にあることから、景気の沈静化のために21日に利上げを行いました。
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