豚とか牛とかって合い挽きじゃああるまいし。。。

4/29/2009
(注) この記事は2009年2月11日の記事の再録です。

さて、毎週毎週くるのをなんとか読もうとしている Time 誌ですが
そう思うと語彙はともかくまずは読む、あとから微妙なニュアンスを
なんて思ってこんな記事を書いているのですが
まぁ、あとから調べるとアメリカ英語らしい、と言う表現が
あるんだなーと、ふと思う事があるのです。今日はそんなところから。。。



Barack Obama 大統領のある意味最初の大仕事は、この世界的な不景気に向けて
アメリカ国内の底上げを意図した、21世紀の New-Deal 政策、Green New Deal 政策ではなく
向こう数年の間にあの手この手で景気を刺激する、1兆米ドル規模の財政投入と、
それに伴う社会保険制度の改革、ということなのですが、後者は従前より公約として
掲げて来ていたものらしいのですが、ある意味、前者を行わねばならない社会環境が
後者も後押しすることになるらしいのです。

で、そんな1兆米ドルの使い道がどうしても気になってくる訳なのですが
2月16日号で、その使い道の仔細に評価を行うコラムがあるのですが、
それに限らず、この使い道の話になるとどうしても目につくのが
pork-barrelとかporkという単語。

なんで、財政出動で豚ちゃんなのか?
豚ちゃんのお肉くらい比較的リーゾナブルなお値ごろ感、という意味なのか?
では、pork-barrelって、豚樽???なにそれ?

とまぁ、思いますよね。

pork
というと、豚肉という意味の他に、助成金援助金という意味があるそうです。

というのも、
pork-barrelというのが豚肉保存や豚の塩漬け用のたるという
意味がある一方で、南北戦争時にアメリカ南部の農場で、奴隷にたるに入れた塩漬け豚肉を与えたことから
特定の議員や選挙区だけに利益がある助成金のことを指すそうな。

ということは、1兆米ドルの景気刺激策も、その取り合いをして特定の票田となる選挙民に対する
アピールをしたい、という思惑が議員たちにある、というところでしょうか。
まぁ、どの国も似たようなのは議会政治の宿命ですかねぇ。。。


ちなみに、beefという言葉には牛肉以外にも筋肉という意味も(当然と言えば当然か。。。)
不平、不満という意味もあり、
また、これは動詞として〔牛を〕太らせるとか、beef upという使い方で強化する
という意味を持つそうです。

ちなみに、beef が肉になる前のbull雄牛以外にも市場の上げ相場という意味があって
この間Bank of America に買われた Merrill Lynch のコマーシャルで一時期 Go Bullish!と会社のイメージの牛と組み合わせて
使われていたのをふと思い出してみたり

牛も豚も、いろいろ忙しいですねぇ。。。

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