香港に見る夫婦の形のひとつ - 婦唱夫随とは言わないけれど

4/26/2009
(注) この記事は2008年3月19日の記事の再録です。

先週、香港に出張で出かけていました。
その最中、疲れもたまったところで、滞在していた Conrad Hong Kong の
8階のバーで飲んでのんびりしようと足を運びました。

気の良さそうなバーテンダーに
「ちょっと強めのもの作ってよ」
と頼んだところ

ウォッカ、コアントロー、レモンジュース
を混ぜて作ったカクテルと

ミドリ、ウォッカ、レモンジュース
を混ぜて作ったカクテルの二連発で程よく酔いながら
この出張の反省をしていると、隣のテーブルで
顔立ちもきれいな女性二人がバーテンダーとシャンパンで
楽しそうに盛り上がっているのに気づきました。
向こうもなんとなくこちらに目が向いているのかな?
と思いつつも,適度に気持ちよく酔ったので、
まぁ、帰るかな、と思ったところ
気のいいバーテンダーが
「一杯シャンパンをおごるから」
といって、その女性たちのテーブルに招いてくれるのです。

テーブルに近づくと、きりりとした、ダークスーツに
身を固めた女性と、華やかなワンピースに身を包んだ女性の
二人組。うーん、そんなことあるんだなぁ、と思いつつ
テーブルにつき、話をし始めると。。。

「今度ここで夫の誕生日パーティをするので、打ち合わせがてら来たの。」

ははは。まぁ、そんなもんだろう(笑)
と思いつつ,聞いているとなかなか面白い。

こちらでは、法律上夫婦別姓が通用する、どころか、今時の世代に
なると二人ともしっかりとした仕事を持って、かつ収入もそれぞれが
管理しているそうな。実際、この彼女は元航空会社のフライトアテンダントで
現在個人向けのファイナンシャルプランナーとして顧客の資産管理を
しつつ、前職のコネを生かして顧客への生活に対するサポートもしている一方、
# それを聞いて、今度その香港ベースの航空会社を使おうかと思ってしまった(笑)
その夫も金融業界では名前の通った弁護士事務所で弁護士をしていて、
日本にも数年 M&A などの案件を手がけたそうな。

言い換えると、かなり、女性の方が自立してやっていて、
この夫婦が特別なのかもしれないものの
「今度あなたのパーティは私がプレゼントするんだから」
と、香港の高級ホテルのラウンジを借り切って
「私の海賊仲間(フライトアテンダントのことを pirates と呼んでいたのですよ:-)に
テーマを決めてコスプレして大騒ぎするんだから(学生服パーティとか、チャイナドレスとか
毎年いろいろ趣向を凝らしてやっているらしい。。。)」
など、かなり彼女の方が主導権を握って話をすすめていた。

夫氏が寛大なのか、彼女がアクティブなのか、そこは微妙なところではあるものの
確かに、香港では
「専業主婦をさせるのはもったいない。働いて稼ぐべき」
なんて声が普通にあがるくらい、女性も普通に働き、その結果
自己主張がはっきりしているのかも知れません。

考えてみると、とあるカップルでも、旦那になる彼の家族全員で
彼女をサポートしている、というケースもあるようだし、
香港女性と男性の会話をみていると(聞いてもわかりません(笑))
気持ち女性の方が押しぎみにもみえたりしますので。。。

その意味では香港は女性には住みやすい都市なのかも知れませんね(笑)

0 件のコメント:

Copyrights Emichanproduction, 1996 - 2011. Powered by Blogger.