Below the Waste
(注)この記事は 2005年8月31日の記事の再録です。
The Art of Noise のオリジナルメンバーによる最後のアルバム、がこちら。
The Art of Noise の本当の意味でのオリジナルメンバー、J.J. と Anne の二人だけが
残って、最後に作ったアルバムがこの Below the Waste。
その当時の時流に乗った、ワールドミュージック的なアプローチの曲を
入れながらも、Anne が明らかに傾倒していた映画音楽の世界に限りなく
近づいたアルバムの構成になっているのが、一度通して聞いたときに
違和感のない各曲のつながり方に象徴されていると思います。
そして、確かにサンプリングを随所に使っているものの、もはや
オーケストレーションにきわめて自然にとけ込んだ、「音」としての
調和のなかに存在して、その存在の特異性を以前ほど主張しなくなっているのです。
もはや、靴音やテーブルをたたく音、エンジンの音が音楽の中で奇異な存在として
迎えられる時代ではなくなり、Noise の芸術性が普遍的なものに変わった瞬間を
このアルバムはとらえたのかもしれません。
ですので、最後から一つ前の James Bond のテーマに至っては、ちょっと聞いただけでは
いろいろなバージョンが有る中でもきわめてよくアレンジされたバージョンのそれ、と
してのみ認知されかねないほど、普通によく出来た仕上がりなのです。
そうとらえた瞬間、Art of Noise はその役目をひとまず終えたのかもしれません。
そして、90年代のテクノ/ハウスの興隆の中で再評価を受けることになるのです。
Song list:
The Art of Noise のオリジナルメンバーによる最後のアルバム、がこちら。
The Art of Noise の本当の意味でのオリジナルメンバー、J.J. と Anne の二人だけが
残って、最後に作ったアルバムがこの Below the Waste。
その当時の時流に乗った、ワールドミュージック的なアプローチの曲を
入れながらも、Anne が明らかに傾倒していた映画音楽の世界に限りなく
近づいたアルバムの構成になっているのが、一度通して聞いたときに
違和感のない各曲のつながり方に象徴されていると思います。
そして、確かにサンプリングを随所に使っているものの、もはや
オーケストレーションにきわめて自然にとけ込んだ、「音」としての
調和のなかに存在して、その存在の特異性を以前ほど主張しなくなっているのです。
もはや、靴音やテーブルをたたく音、エンジンの音が音楽の中で奇異な存在として
迎えられる時代ではなくなり、Noise の芸術性が普遍的なものに変わった瞬間を
このアルバムはとらえたのかもしれません。
ですので、最後から一つ前の James Bond のテーマに至っては、ちょっと聞いただけでは
いろいろなバージョンが有る中でもきわめてよくアレンジされたバージョンのそれ、と
してのみ認知されかねないほど、普通によく出来た仕上がりなのです。
そうとらえた瞬間、Art of Noise はその役目をひとまず終えたのかもしれません。
そして、90年代のテクノ/ハウスの興隆の中で再評価を受けることになるのです。
Song list:
- Dan Dare
- Yebo!
- Catwalk
- Promenade 1
- Dilemma
- Island
- Chain Gang
- Promenade 2
- Back To Back
- Flashback
- Spit
- Robinson Crusoe
- James Bond Theme
- Finale
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