本だってやけ買いすることもある(苦笑)

3/29/2010
先週のいつだったか、いや、先々週か?
思い出せないのですが、とある日になぜか本屋でどっさり本を買い込んだ日がありました。
その日の日中、どういう訳か、こう何か憤慨することがあったような気がするのですがそれがなぜだったかはもはや思い出せないのですが、そこでやけ買いした、という事実だけは手元の本が証拠づけてくれています(苦笑)

そのうち、やっと読み終わった本がこれ。



本来ならば、こちらを読むべきところ




でしょうけれども、日経ヴェリタスであらすじを紹介してくれていたので今更いいや(笑)ということと、お会計の直前にレジの目の前においてあったので思わずつかんでしまった、いわばやけ買いの王道、ということで、お許し願おう(苦笑)


さて、本の内容としては、前半は彼の会社であるバークシャー・ハサウェイの株主総会の際に株主等に送る一年間の投資に関する総括や、彼の15の投資の基本方針などを説明しつつ、会計士である著者のその会計士的視点での投資分析、と世の中で求められている会計原則とのずれについてどう考えるべきか、というのを「ウォーレンの立場に立って」解説しています。まぁ、ここはさらっと、でも本当はじっくり読むところかもしれません。個人で超長期投資したいなら、という時には、結局のところストックピッカーを注意深く選びながら生きのいいファンドマネジャーの投資信託にいれることが出来ないならばインデックス投資したほうがまし、って結論にも読み解けますので。。。

で、後半は、というと、実は投資の秘密、というよりは、上場している会社で、かつ前半に語るように第三者割当などすることで株主たる投資家の権利を守ろうとするウォーレンが、いかに投資対象を増やすべく資金調達するのか、という話にシフトします。というのも、会社が追加資金を調達するには、資本を増やすべく株式を発行するか、ローンを借りるか、というのが基本的な手法なのは読者の皆さんもご承知の通りですが、他方、上記の通り、第三者割り当てやストックプションがきらいなウォーレン、自分の会社に導入する事は余程でない限り(ついこの間議決権を縮小して発行額面も小型化した B株の発行をしましたが)行わない訳ですので、前者はないでしょうし、レバレッジ運用もきらいみたいですから、ローンもあり得ない。

じゃあ、どうするの?

で、回答として出てきたのが、デリバティブ、特にオプションの売りによるプレミアムの受け取り。そりゃー、確かにプレミアムの受け取りですからフリーキャッシュが出来ます。で、オプションが晴れて執行されなければもらい得ですからコストは掛かりませんよ。でも、じゃあ、実際に執行された場合の費用負担に対するリスクヘッジ、ってどうなんすか?というのが疑問として出て来るでしょうし、執行されるまでの期間、時価評価に晒されますので、そのポジションの値洗いで財務諸表上影響も起こります。

で、それに対する回答が、前半の投資の基本方針で書かれたものの一つにある、会計原則を越える内容の吟味を求める、ことのようです。彼の会社の売るオプションは超長期のそれなので、一般的にオプションの評価に使われるブラック=ショールズモデルでは評価しきれない、けど市場のコンセンサスとして使われてるから使う結果、自分たちの理解と違う、けどそれは許してね、と。まぁ、再保険会社を配下に持っている以上、災害保険の再引き受けをして、そのリスクはたっぷりある、という見方も出来る以上、将来に対するリスク管理がなされている限りは、また、超長期であることから、受け取ったプレミアムの再投資先が実際に執行されたとしたときの負担額を超える運用が出来たならば、そのリスクを取ったとしても問題が無い、という考え方から来ているという説明がこの本の結局のエッセンスであり、他にはまね出来ないところ、ということになるような気がしますが、果たして、オプションの売りの対象となる原資産とそのプレミアムの投資対象(もしくはバークシャー・ハサウェイの投資ポートフォリオ全体)との相関性という観点で、その資金調達リスクを管理するべきなのか、というところで興味深い問題だと思いました。

個人的には。。。オプションの売りで資金調達、というのは1990年代後半に日本企業の一部で見られた window dressing の手法なのであまりお勧めではないなぁ、と思う一方で、そう思うから凡人なんだろうなぁ、と思わずにも居られませんでした(苦笑)

さて、ちなみに、やけ買いはあと2組3冊。いつ読み終わるのやら。。。

2 件のコメント:

落合 さんのコメント...

宮田先生のお客さんって、この記事の内容を理解出来る人ばかりなの?

増やす元手どころか、住みかを買うお金さえ捻出出来ない、この国の経済って一体って思うよ。

shi さんのコメント...

きっとご理解いただいてると思いますよ。
それが日本の行政が規制業務に携わる方たちに求めているスキルセットのはずですから、私の日記ごときの稚拙な文章なら、むしろ指摘が入るべき。。。

閑話休題。
この国の経済ねぇ。。。
どうしたらいいんでしょうねぇ。。。
人の行かない道を進んで、リスクを取ることで一個人だけハッピーになる、ということをするチャンスではあるのでしょうけどねぇ。

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