BRICs Watch -September 2007

4/26/2009
(注) この記事は 2007年10月30日の記事の再録です。

ということで、またぎりぎり一月遅れのレポートです(苦笑)

いやぁ、今月は全然海外に出ていないのに(笑)
全く時間がない。参りました。
まぁ、その時間のない理由はただ一つなのですが。。。

というのも、諸般の事情から会社を設立することになりました。
金融商品取引法の兼ね合いから、というか、社内の業務の再編と言うか
なんというか、いろいろな側面からの言い訳が出来るのですが
まぁ、そんなこんなで新しい会社、新しいオフィス、新しい環境を
作るのに今月はどたばたしてました。

しかし。。。未だに何が必要でそろえなければいけないのか
よくわからない、というのも困ったものです。
走りながら考えていけ、ということですかねぇ。。。

で、同じ状況にあるのは新興市場各国もそうなんでしょうね(飛躍し過ぎ(笑))
経済成長は好ましいものの過度のインフレは欲しくなく、
しかも景気の減速をうまくやらないとバブル崩壊で世界の果てまで
影響を与えてしまうリスクがある、というのですから、中庸に落とし続ける
というのはなかなか面倒な作業なのかも知れませんね。

ということで、もうすぐ10月も終わりますが、9月のマーケットレポートをどうぞ!

9月の新興市場は、世界的な商品価格の高止まりから実需からの一次産品などの輸出に伴う資金流入が引き続き堅調にある一方で、米国の住宅ローン問題の影響が一段落して市場最高値を更新しつづける新興株式市場へのリスク資金の回帰と言う形で再び資金流入のトレンドが形成され、その結果再び全般的な対ドル高基調に戻りつつあります。その一方、引き続き世界的にインフレ率の上昇が観測されることから各国が景気との兼ね合いから対応に苦慮しております。

ブラジルレアルは、食品価格の上昇からインフレ率が上昇する懸念のある中、政策金利の更なる引き下げが行われたことを受けて対ドルで続伸し、月間で 6.6パーセントの上昇をみせました。また27日には株式市場の指標となるボペスパ指数が世界的な商品価格の上昇を背景に初めて6万ポイントを記録し、また今年の 4-6月期の GDPが過去3年で最高を記録するなど、経済も安定した成長をみせておりますが、今年の3 月に1999年以来の低水準である年率2.96% にまで低下したインフレ率は8月には 4.18% にまで上昇しました。

ロシアルーブルは、8月のサブプライム問題の影響で55億ドルの国外流出があったものの過去7ヶ月で 657億ドルの資本流入があったことから、商品やサービスへの需要のよる投資を促進したことで今年の4-6月期の経済成長率が年率 7.8% に、今年前半でも年率 7.9% の伸びをみせました。外貨・金準備残高も、8月に投資家の資金避難による減少から転じて9月には順調な積み上げをみせました。しかしながら、4-6月期の経常収支の黒字幅の縮小が観測されましたが、これは機械などの工業製品の輸入需要が背景にあると見られています。

インドルピーは、月末に株式市場の指標となる指数、 Sensex が8営業日連続で過去最高値を更新し続ける好況であることに付け加え、米国金利引き下げによる高利回り通貨への投資需要から、海外からの投資資本の流入が進み、1998年4月以来の対ドル高の水準となりました。また年初来でも 11.2% の高騰を記録しております。一方、青果物の供給が増えたことから物価が安定し、インフレ率も2002年以来の低水準となる 3.23% となりましたが、経済成長による石油や飛行機などの輸入が増介する一方で対ドル高から輸出が停滞し経常赤字が拡大しつつあります。

中国元は、引き続き月次ベースで 0.51% 上昇しましたが、他のアジア主要通貨の中で上げ幅は最小で依然として警戒しながらの動きとなりました。11日発表の8月の貿易黒字が単月で 249.7億ドルと過去2番目の額となったことから、この貿易黒字を背景とする資金流入が資産バブルの可能性を高め、株式市場の指標となる CSI 300 も市場最高値も記録し、また、不動産投資も2007年の8ヶ月間で 29% 増の伸びと加熱しており、それを受けて今年5回目となる利上げの実施ましたが、8月のインフレ率も6.5%と11年ぶりの高水準でした。

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