刺激的な見た目と裏腹に

4/27/2009
(注) この記事は 2008年6月26日の記事の再録です。

先週、香港に出張に行きました。

今回は過去にない位の会議漬けで結構くたくた、
というと、今までのんびりしていたのかと言われそうですが(苦笑)
まぁ、それくらい密度の濃い 3日間でした。

で、そんなですから、いつもの BRICs レポートをまとめる気力もなく(やばいっ!)
ついぞ飛行機の中では本を読みつつワインで飲んだくれてしまいました。。。orz

ちなみに、今回は oneWorld のひとつキャセイ航空で行きました。
値段もポイントでしたが、それ以上に香港を拠点とする航空会社だから
さぞ inflight meal がおいしいだろうなんて思ったら。。。
中華風洋食メニューでしたのでBAのほうがよかったなんて罰当たりに思ってしまいました(苦笑)

で、そんな帰り、荷物をピックアップしたら。。。あら?スーツケースのジョイントが壊れている!
えぇ!?ということで、baggage claim へ。。。
そう、baggage claim には苦い思い出が。
AAでニューヨークからシカゴに移動した去年の夏,スーツケースのベルトが壊れていたことに
気づいてクレームしたら些細なこと、として取り合ってくれず悔しい思いをしたのです。

で、今回。
いやぁ、日本人相手っていいですねぇ(笑)すんなりでした。

でも、ちょうど飛行機で読んでいた

のスキルを使うことがなかったが気持ち残念でしたが。。。

ということで、この本、タイトルは刺激的ですよね。
FBI と言われれば、どんなにすごい本だろう、と。
で、中身はと言いますと。。。

最初のうち、読んでいくとだんだん不安に感じてくるのです。
確かに、こういうシチュエーションだとそうなる。。。
でも、解決方法をすんなりと出してくれない(笑)
悪い例ばかり強調される。確かに身に覚えがある。

って、失敗例から学ぶというのか???

と思うと、交渉のためのキーファクターを提示して
一つ一つ確認していくのです。それで、最初に感じた不安を
だんだん解決する方法をみいだしてくれるのです。


で、そして最後に、最も重要となる、交渉に対する態度、というより戦略について
多くのページを割いています。

今では多くの人が知っているWin-Win の概念。それと対峙する Win-Lose の概念。
そしてそれぞれの導く結果。

で、あとがきを見てはたと気づくのです。
この本、実はずいぶん昔に書かれた本で、Win-Win の概念を世に提示したものだったとは!
なるほどぉ、と腑に落ちるところも多いです。

特に、このところ私の周りで起きている事柄が、まさに Win-Lose で進めてしまった結果が
導いているだけに、納得できるのです。

といって、私が強行に相手を打ち負かした、と言う訳ではなく、
「Win-Win というのは、お互いの利益のアップサイドを捨てて実現しているに過ぎない」
と言い放って、些細な交渉で自分の利益のみを追求した結果、相手から反感と不信を招き、現在の
ビジネスの基盤の中心となっていた、その相手からの既存のビジネスすべてと
将来のビジネスの可能性をすべて失ってしまった、というものですからしゃれになりません。


日々が交渉の連続だ、というのが本書での最初の語り口です。

それは人と人との付き合いがある意味交渉の連続で、その結果が信頼の積み重ねになる
と考えるならば、簡単に得られない信頼を積み重ねて守るためには普段の生活態度、人との接し方、
その言い換えとも言える交渉の戦略を普段からどのようにすればいいのか、というのは
長い人生を考えるならば自ずと開けてくるように思え,もし彼らが理解出来るならば
自分の子供達にも読ませてみたい、と思ったほどの深い読後感でした。

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