まずはトレードの基礎知識を。。

4/26/2009
(注) この記事は2006年6月15日の記事の再録です。

なんだか思い出したように記事を書くのはいけませんねぇ。。。

「外国為替証拠金取引」、気づくとオンラインの証券会社も数社
始めてますよね。選択肢が増えるのはいいことなのですが、今回の記事の
ような、基本的なところで影響の少ないところをうまく選んでいきたいものです。。。

基本的にはどの証拠金取引業者さんでも同じ話ではありますが、
株の手数料と同じで、それぞれの業者さんによって特有の
癖がありますから、これを読んでうまく自分の使いやすい業者さんを
見つけていただければ、なーんて思ってみたり。。。

一般に、どの通貨と日本円のペアであっても、最低取引単位は 10,000通貨単位、
例えば 10,000 米ドルだったり、10,000豪ドルだったりします。
で、まぁレバレッジが 10倍ですので、どこに行っても、だいたい
最低取引単位に必要な証拠金は米ドルなら 100,000円、 (10,000 x 115 / 10 = 115,000 円、
で丸めて 100,000円)、豪ドルだと 80,000円、NZドルだと 50,000円という計算になります。
このあたりの証拠金のレートは1○○ドルあたり、100円を超えるかどうか、
80円をどうするか、などで決まって来ているそうで、これはどの業者さんに
よっても同じです。

さて、筆者は貧乏ですので、一回の取引に 10万円を積むなんてお財布など
持ち合わせていないので、さらに 10分の 1にしてくれるところがないか調べました。
するとあるものです。ジャパンネット銀行さんがそうなのです。
まぁ、その分のトレードオフは当然あるのですが。。。

ということで、まずは筆者の目の高さでこの商品のお約束を見てみましょう。

まず、0.1取引単位 (=1,000ドル)の米ドルを買う、もしくは売る、というアクションを取るときには
まず証拠金として 10,000円が必要になります。売買の際には指値、成り行きというか
その時点でのマーケットプライスのどちらかで買い建てる、もしくは売り建てます。
その直後から為替の動きで儲かったり損したりするのですが、

目安として、為替が1ドルあたり1銭動くと、10円の損益が発生します。

ですので、思った方向に1円動けば 10 x 100 = 1,000円の勝ち、反対方向に
動けば 1,000円の負け、ということになります。

勝っているいるときはいいのですが、負けているとき、差し出している証拠金から
負け分が差し引かれていく訳ですが、もし差し出している 10,000円分、ということは
10円予想と反対に動くとどうなるでしょう。もう負け分が払えないのでゲーム終了で
強制的に終了、となりますが、そんなぎりぎりまではやらせてくれません(笑)
たいていの場合、証拠金が最初の (最大でも)80%負けてしまったらロスカットで
終了となります。


さて、取引をするにあたって、これではジャパンネット銀行をはじめとする
業者さんが儲からないですよね。彼らは取引ごとに手数料を取ります。

ジャパンネット銀行さんの場合、0.1 取引単位ごとに 100円です。
# 100単位を越えると 60円になるそうですが。。。一回あたり 1,000万円か。。。
また、楽天証券さんあたりだと、最低取引単位が 1取引単位 (100,000円の証拠金が必要)ですが、
手数料は 1単位ごとに 800円、0.1単位に直すと 80円、ということになります。
ま、大口の方が手間が少ないから当然ですよね。

で、この手数料も、その日のうちに売り戻す、もしくは買い戻せば 100円のままで
すみますが、翌日以降に手じまうと、手じまうためにもう 100円支払うことになります。

それと、買う値段と売る値段の間にスプレッドが開いています。
これは、当然売り買いする反対側で業者さんたちが為替のポジションをヘッジする必要が
あるのですが、小口に対していちいちカバーをとってはいられないのである程度まとまるまでの
バッファーとして開いているものなのです。だいたい米ドルで 4銭、ユーロで5銭、NZドルで8銭。

ということは、ジャパンネット銀行で、買った瞬間、米ドルだと 14銭 (140円)、
NZドルで18銭 (180円) 負けているところからのスタートということになりますし、
ポジションを翌日以降に引っ張るとなると、米ドルで 24銭 (240円) 、NZドルで 28銭
の手数料が最低でもかかるということがわかります。

ということは、一日で手じまうには、最低でも 14銭以上、二日以上かけるならば 24銭以上
思った方向に動いてもらわないと儲からない、と言うことになります。


ところで、株ですと手数料はたくさんの株数を買えば、そのコストが希釈されがち、
なのですが、この外国為替証拠金取引のばあい、手数料の設定が各取引単位ごとに
かかる仕掛けになっています。ですので、今まで 0.1取引単位で話をしていましたが、
仮に 1取引単位と10倍に増やしたところで手数料も 10倍かかりますし、スプレッドも
同じだけかかることから、最低でも 14銭/24銭稼がないと割が合わない、という計算は
常に成り立ってしまうのです。

とはいえ、考えてみると、シティバンクさんで為替を現物でおこせばスプレッドは
片道で 1円ですから、その意味では全然おとくなのかな、と言う気にはなれます。

さて、今回はここまでにします。
これだけでも、あとは方向感さえ間違わなければ儲かりそうな気がしますが、
次回は、証拠金取引ならではのトピックをお教えしますよ。

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