悪魔の授ける知恵とは。。。

4/26/2009
(注) この記事は 2006年6月23日の記事の再録です。

このところ、本のレビューがかなり滞り気味で恐縮です。
いくつか理由はあって、忙しさにかまけて本を読んでいない、
ということもあるのですが、いわゆる成功者のノウハウ本というのに
かなり食傷気味になっていて、そこから

「本を読んだところで得るものなんて。。。」

なんて思って本屋で背表紙をみてしまっていたので
新しい本を手にしても買って読もうなんて思えなかった
ことにあります。

とどのつまり、成功するには結局のところ、ハイリスク・ハイリターンの何かに
神経を集中させて財産を突っ込んで、その結果うまくいけば成功、
そして、そんな成功談を買うことでさらに成功者の懐を
暖めてあげている、だけのことで、
失敗した話がほとんど目につくところにないからあたかも
その追体験を読むだけで、

「誰もが成功できる」

ような錯覚に陥ってはまっていく、という構図が目の前に開けてしまった
瞬間から、何をすべきか、そう、仕事して地道に稼いでチャンスを待つ、
これに没頭し始めたようなものです。

とはいうものの、そのためのスキルは磨かねばならないのも事実。
ということで、そっち系の本を少しずつ手に取るようになってきました。
で、今回のレビューはこれです。



今更気づいてしまったのですが、この著者の樋口 裕一氏の
「頭のいい。。。」について以前酷評した記憶が今ぱーっと
よみがえってきました。

その前提なしに読んでしまった自分が悲しい、と思うくらい、
まぁ、「悪魔ってほどじゃないけど、仕事上他人とちょっと差をつけたい
と思うときにはこれくらいの文章は書かないとできないよね」
という感じには納得できました。

で、「差別化」ってなんでしょう。
ビジネスの上はもとより、何事にも他人と異なることを武器にして
目を引き注目してもらう、一歩先んじる、ほかの道を行くなどなどのメリットにも、
逆に目立つことでネガティブにとられるというデメリットもあります。
要は両刃の剣な訳で、それをうまく使えることが、仕事だけでなく人生でも
大事な要素な気がする一方、埋もれて隠してしまいたい、と言うときなどは
没個性も時として武器となる瞬間もある訳で、端に目立つだけでなく、目立たない
文章も書けることが実は本当にできる人のスキルなんじゃないかなぁ、と思ったり。。。

そう、ハウツーものは最後は自分でその技術を使う使わないを判断する必要が
あるのです。。。そこまではさすがに教えてくれません(笑)
とはいえ、いい例文集と思えばいいんでしょうね、この本に関しては。

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